選手団最年長の32歳でありながら、左膝靭帯の怪我を乗り越え見事2020年東京オリンピックの代表を勝ち取った皆川博恵(みながわひろえ)さん。旧姓 鈴木博恵(すずきひろえ)さん。
引退をも考えていた彼女を1番近くで支えていたのは、2017年に結婚をした夫 皆川拓也(みながわたくや)さんでした。
皆川博恵さんご本人も「夫の協力に感謝したい。」と述べているほどです。
夫 皆川拓也さんご自身も高校・大学時代にレスリングをやっていたこともあり、日々の家事や栄養管理などアスリートとしての経験があるからこそレスリング活動や、生活面で全面的なサポートができるのでしょう。
今回はオリンピックアスリートを支える皆川博恵さんの夫 皆川拓也さんについてまとめてみました。
皆川博恵の結婚や旦那との出会いはいつ?
皆川博恵さんと拓也さんは2017年11月22日(いい夫婦の日)に入籍されました。
ちなみに「いい夫婦の日」とは、コミュニケーションが苦手だと言われる日本人の夫婦がお互いに感謝の気持ちをかたちにするきっかけを作る日。だそうです。
所属しているクリナップの今村浩之監督に、
全日本選手権優勝のインタビューでマスコミの前で結婚を公表したらどうだ。
と勧められたそうですが、皆川博恵さんは照れてしまったのか辞退したそうです。
当時の結婚発表後に「変化はありますか?」との質問に「何も変わらないです。」と答えたものの、入籍後初の全日本合宿の練習前、笹山委員長に促されて選手の前で結婚発表をした時は幸せそうな表情を見せたと言います。
いい夫婦の日(11月22日)に入籍したのも博恵さんのシャイな性格の上でお二人で決めたことなのでしょう。
かねてから交際していたお二人の詳しい出会いやなりそめは情報を入手できませんでしたが、2018年のハンガリーで行われた世界選手権に夫 拓也さんが仕事に都合をつけて応援に駆けつけてくれた際に、
交際中の2015年9月にラスベガスで行われていた世界選手権に出場予定だった皆川博恵さんの応援に行くために、拓也さんはラスベガス行きのチケットを手配していました。
しかし博恵さんが練習中に左膝の靭帯を負傷したことで出場できなくなり応援ツアーを取りやめたという経緯を話しておりました。
ですので少なくとも2015年の9月時点で既に交際が始まっていたことは間違えありません。
皆川博恵の旦那(皆川拓也)の経歴や学歴
皆川拓也さんは山形県出身で1987年生まれの32歳です。
2006年山形市商業高等学校を卒業後上京し、東京都文京区にある私立大学の拓殖大学を2008年に卒業しております。
山形市商業高等学校と拓殖大学でレスリングに打ち込んでいらっしゃいました。
大学卒業後、2017年に妻 皆川博恵さんと結婚し、2018年段階では都内病院に勤務されているそうです。
2020年現在の拓也さんの詳しい詳細は入手できませんでしたが、本業のスケジュールを妻 博恵さんのレスリングスケジュールにできるだけ合わせ調整し、サポートをしていることはまず間違えないでしょう。
皆川拓也(皆川博恵の旦那)のレスリングの実績は?
皆川拓也さんは高校・大学生時代にレスリングに打ち込んでおりました。
高校時代(山形市商業高等学校)
2003年に山形市商業高等学校に入学し実績を残されています。
山形市商業高等学校に在学中は2005年に行われた、平成17年度東北高等学校選手権大会のレスリング76kg級で準優勝を飾っております。
大学時代(拓殖大学)
高校卒業後、2006年東京のレスリングの名門拓殖大学に入学されました。
2008年大分国体(国民体育大会)でレスリング成年男子グレコローマンスタイル74kg級で5位入賞を果たされました。
翌年2009年には10月13・14日に東京 駒沢体育館で開催された全日本大学グレコローマン選手権で学生レスリング日本代表監督を務め、現在は政治家として活動している須藤元気さんが監督務める拓殖大学が団体戦で優勝を果たしました。
拓殖大学としては3年ぶり7度目の団体戦優勝。
皆川拓也さんは試合には出場しなかったものの、最優秀審判に贈られるゴールデンホイッスル賞を獲得し、チームの優勝に貢献しております。
レスリング グレコローマンスタイルとは
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レスリングは「フリースタイル」と「グレコローマンスタイル」の2種目に別れています。
フリースタイルは全身を使って攻防をするのに対して、グレコローマンスタイルは上半身のみに限られ腰から下ヘ向かってのタックルなどが禁止されています。
そのためグレコローマンスタイルは上半身に向かってタックルをし、組合いからの投げ技で相手を倒すスタイルになります。
スピード感があるフリースタイルに対して、ダイナミックで大技が多いのがグレコローマンスタイルの見どころです。
ちなみに女子レスリングはフリースタイルのみです。
皆川博恵と旦那の皆川拓也との結婚後エピソード
結婚後のお二人のエピソードは妻 皆川博恵さんが多く語っております。
海外の試合でも応援に駆けつけてくれる夫 拓也さん
前記にも書きましたが、2018年のハンガリーで行われた世界選手権に夫 拓也さんは応援に駆けつけています。
2019年9月18日にカザフスタン ヌルフスタンで行われた東京五輪予選兼世界選手権にも応援に駆けつけており、準決勝を見事勝利し、東京五輪に出場を決めた皆川博恵さんは試合後のインタビューでこれまで支えてくれたご家族や夫 拓也さんに感謝を語っています。
こちらが準決勝後のインタビューです。
「夫の協力に感謝したい。」
「これで厳しい生活になる。またお願いします」
と微笑みながら拓也さんにお願いをされていました。
家庭のことはなんでもこなす夫 拓也さん
拓也さんは料理だけでなく本業と両立し家事全般、全面的に博恵さんのレスリング活動をサポートしてくれるそうです。
博恵さんは「自分でなんでもやる人ですから」と拓也さんのことを語っており、合宿や遠征で家を空けることがあってもなんの心配もないそうです。
拓也さんは毎食味噌汁を必ず作ってくれるそうで、美味しいのですが東北 山形出身ということもあり、関西 京都出身の博恵さんには味が濃すぎる。
というエピソードも語っていました。
夫婦の仲睦まじい様子が想像できますね。
鈴木博恵の結婚前と結婚後のレスリングの結果に違いはある?
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下記のリンクは、鈴木博恵さんの2017年までの戦歴です。
大会 スタイル/階級 順位 2017年全日本選手権(女子) Fe/76kg級 1 2017年世界選手権 Fe/75kg級 3 2017年全日本選抜選手権(女子) Fe/75kg級 1 2016年全日本選手権(女子) Fe/75kg級 1 2016年全日本選抜選手権(女子) Fe/75kg級 1 2015年全日本選抜選手権(女子) Fe/75kg級 1 2015年アジア選手権 Fe/75kg級 1 2015年ワールドカップ(女子) Fe/75kg級 2勝2敗 2014年全日本選手権(女子) Fe/75kg級 1 2014年世界選手権 Fe/75kg級 7 2014年ゴールデンGP決勝大会 Fe/75kg級 1 2014年全日本選抜選手権(女子) Fe/75kg級 1 2014年アジア選手権 Fe/75kg級 3 2014年モンゴル・オープン国際大会 Fe/75kg級 1 2013年全日本選手権(女子) Fe/72kg級 3 2013年ゴールデンGP決勝大会 Fe/72kg級 2 2013年NYACホリデー国際大会 Fe/72kg級 1 2013年世界選手権 Fe/72kg級 9 2013年全日本社会人選手権 Fe/72kg級 1 2013年全日本選抜選手権(女子) Fe/72kg級 1 2013年アジア選手権 Fe/72kg級 1 2013年ワールドカップ(女子) Fe/72kg級 3勝1敗 2013年ヤリギン国際大会 Fe/72kg級 8 2012年全日本選手権(女子) Fe/72kg級 1 2012年NYACホリデー国際大会 Fe/72kg級 1 2012年世界選手権 Fe/72kg級 11 2012年全日本社会人選手権 Fe/72kg級 1 2012年全日本選抜選手権(女子) Fe/72kg級 1 2012年ハリ・ラム・グランプリ大会 Fe/72kg級 3 2012年ヤリギン国際大会 Fe/72kg級 5 2011年全日本選手権(女子) Fe/72kg級 3 2011年サンキスト・オープン国際大会 Fe/72kg級 1 2011年全日本社会人選手権 Fe/72kg級 1 2011年全日本選抜選手権(女子) Fe/72kg級 2 2011年ヤリギン国際大会 Fe/72kg級 1勝1敗 2010年全日本選手権(女子) Fe/72kg級 2 2010年世界大学選手権 Fe/72kg級 2 2010年スポーツ・アコード Fe/72kg級 2 2010年全日本選抜選手権(女子) Fe/72kg級 2 2009年全日本選手権(女子) Fe/72kg級 3 2009年全日本学生選手権 Fe/72kg級 1 2009年全日本女子選手権(シニア) Fe/72kg級 3 2008年全日本選手権(女子) Fe/72kg級 3 2008年全日本学生選手権 Fe/72kg級 1 2008年全日本女子選手権(シニア) Fe/72kg級 1 2007年全日本選手権(女子) Fe/72kg級 3 2007年JOC杯ジュニア Fe/72kg級 1 2007年ジャパンビバレッジクイーンズカップ(シニア) Fe/67kg級 2 2006年全日本選手権(女子) Fe/67kg級 3 2006年全日本学生選手権 Fe/72kg級 4 2006年JOC杯ジュニア Fe/67kg級 2 2006年ジャパンビバレッジクイーンズカップ(シニア) Fe/67kg級 3 2005年全日本選手権(女子) Fe/67kg級 3 2005年全国高校女子選手権 Fe/68kg級 2 2004年JOC杯カデット Fe/65kg級 1 2004年ジャパンクイーンズカップ(カデット) Fe/65kg級 1 2003年全国高校女子選手権 Fe/63kg級 1 2003年JOC杯カデット Fe/65kg級 3 2003年ジャパンクイーンズカップ(カデット) Fe/65kg級 1 2002年全国中学女子選手権 Fe/60kg級 1 2002年全国中学生選手権 Fe/62kg級 1 2002年JOC杯カデット Fe/65kg級 2 出典元 : 日本レスリング協会 選手&大会データべース
2012年から2016年までに国内外いくつのも大会で表彰台に乗り、2016年のリオ五輪に向けて実績を積み上げていた鈴木博恵さんでしたが、
2015年ラスベガスで開催した世界選手権の3週間前、練習中に左膝靭帯断裂を負ってしまい全治8ヶ月の大怪我をしてしまいました。
目標にしていたリオ五輪出場も潰え、一度は引退をも考えられたそうです。
復帰後、自身最後の大会として望まれた2017年6月全日本選抜選手権で優勝、入籍後すぐに開催された2017年12月全日本選手権でも優勝を果たしています。
続いて下記のリンクは、入籍後の皆川博恵さんの戦績です。
大会 スタイル/階級 順位 2019年女子ワールドカップ Fe/76kg級 2敗 2019年世界選手権 Fe/76kg級 2 2019年全日本選抜選手権(女子) Fe/76kg級 1 2019年アジア選手権 Fe/76kg級 2 2019年ヤリギン国際大会 Fe/76kg級 1 2018年全日本選手権(女子) Fe/76kg級 1 2018年世界選手権 Fe/76kg級 3 2018年アジア大会 Fe/76kg級 2 2018年全日本選抜選手権(女子) Fe/76kg級 1 2018年ワールドカップ(女子) Fe/76kg級 3敗 2018年アジア選手権 Fe/76kg級 2 出典元 : 日本レスリング協会 選手&大会データべース
世界選手権で銅メダルを獲得するなど、輝かしい戦績を残し自身初となるオリンピック、2020年東京五輪出場を決めました。
怪我をして療養中にレスリングに対しての考え方が変わったそうで、
「勝敗も大事だが、どれだけ自分がレスリングに真摯に向き合っているかも同じくらい大事だ。」
と語っています。
引退まで考えた博恵さんを見事復活に導いたのは夫 拓也さんであることは様々なメディアで「夫の協力に感謝したい」と発言しているので間違えないでしょう。
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2020年東京五輪でメダルを獲得し、お二人のツーショットを見れることを期待しましょう。