空手は2020年、初めてオリンピックの競技種目として採用されました。
空手技の攻防をする「組手」の軽量級日本代表に選ばれた宮原美穂(みやはらみほ)選手。
今回は金メダル候補として、軽量級の期待の星と言われる宮原選手の生い立ちや経歴、ご家族についてまとめてみました。
宮原美穂の経歴やプロフィール
プロフィール
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宮原美穂
1996年9月3日生まれ(24歳)
155cm / 50kg
福岡県福岡市早良区 出身で、
空手の名門 帝京大学を卒業されています。
流派
空手道の流派は「剛柔流」(ごうじゅうりゅう)
「人に打たれず 人打たず ことなきを基とするなり」
を基本理念としている空手四大流派のひとつです。
剛柔流の特徴は、
- 那覇手に独自の研究を加えることで生まれる。
- 守りのための払いや受けに強み
- 接近戦に強い
- 型は受けで構成されるものが多い
とされていて、守りにとても優れていることで攻撃のための突きや蹴りよりも守りのための払いや受けの訓練がメインとなるそうです。
攻撃面においては、剛柔流は近距離から手で捌いたり打ったりする接近戦に強いという特徴があります。
戦績
全日本空手道連盟 組手50kg級の全日本強化選手に選ばれており、現在、世界ランキング2位になっております。
「組手」とは、突き・蹴り・打ちの打撃技によって、有効・技あり・一本の3種で時間以内のポイントを競う競技です。
これまでの主な戦績は、
- 2016年 世界選手権 50kg級 銀メダル
- 2017年 全日本選手権 50kg級 銀メダル
- 2018時プレミアリーグ東京大会 50kg級 金メダル
- 2018年 世界選手権 50kg級 金メダル
- 2018年 アジア大会 50kg級 銅メダル
- 2019年 アジア大会 50kg級 銀メダル
とても輝かしい結果を残しておられます。
空手女子の階級は世界大会において
-50kg、-55kg、-61kg、-68kg、+68kg
の5階級制です。
ところが今回初のオリンピック種目に選ばれた空手は、軽量級-55kg、中量級-61kg、重量級+61kgの3階級制となっています。
宮原美穂選手は-55kg級になり、この階級では現在世界ランキング4位になっています。
普段より重い階級の選手と試合をすることになりますが、
「普段は減量して試合に臨んでいる。(五輪では)自分のベスト体重である51~52キロで出られる」
と、金メダルへの意欲を力強く宣言されました。
趣味
タピオカが好きすぎて
暇さえあればタピオカのお店調べてる😂
タピオカ中毒になってる確実に🙍♀️ pic.twitter.com/YAuyk1azN3— 宮原美穂 (@m_i_y_a_9_3) June 16, 2019
最近はストレス解消の一環として、タピオカにどハマりしていらっしゃるようで、Twitterによくアップされています。
暇さえあればタピオカのお店を調べているほどで、ご自身で「タピオカ中毒」と公言するほどです。
宮原美穂の中学や高校、大学はどこ?
オリンピック代表に選ばれた宮原選手のこれまでの学歴です。
中学校
宮原選手は福岡市立西福岡中学校出身です。
中学での実績は、
- 第18回全国中学生空手道選手権大会 個人組手 優勝
- 第19回全国中学生空手道選手権大会 個人組手 優勝
全国大会で2度、優勝を飾っています。
世界ジュニア選手権では銀メダルを獲得されました。
宮原選手は小学2年生のとき空手道場に通っていたお兄ちゃんの送り迎えをしていたのがきっかけで空手を始められました。
当時は早良区のお寺で行われている空手道場に通っていて、住職で師範の 明吉さん という方に空手を習っていました。
当時の宮原選手を知る明吉俊雄さんは、
「男子の中に入って稽古するのがとても好きで、同じ同級生の女の子たちとはちょっと力強さも全く違うくらいのずば抜けた力強さ・才能を持った子だった。」
と語っており、当時の道場のスタイルは屋外の境内の砂利の上で行っており、慣れていない最初の内は足の裏の皮をむくこともあるそうです。
そういったつらい稽古でも休まずに通い続けて、そして毎日毎日ひたすら稽古に励んでいたそうです。
練習を直向きに励む宮原選手に明吉俊雄さんは前に出続けるスタイルを伝授されました。
「攻撃は最大の防御という言葉がありますけど、攻撃することによってやはり相手もひるみますし」
その練習が身を結び、小柄でありながら中学の全国大会で2回優勝を飾り、天才中学生と呼ばれるまでに成長されました。
高校
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中学を卒業後、宮原選手は様々なスポーツの名門、帝京高等学校に入学されました。
帝京高校を卒業した有名人は、
東尾理子さんや、
とんねるずの石橋貴明さん・木梨憲武さん
その他サッカーやプロ野球選手など、数多くのスポーツ選手出身の高校になります。
高校での実績は、
- 2013年 高億選抜 優勝
- 2013年 インターハイ 優勝
- 2014年 インターハイ 優勝
高校総体であるインターハイを2連覇され、
当時の全国大会では五冠を達成されました。
天才と呼ばれるに劣らない輝かしい戦績を残されていらっしゃいます。
大学
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帝京高校を卒業後は、空手の名門 帝京大学医療技術学部に進まれました。
大学での実績は、
第9回世界ジュニア&カデット21アンダー空手道選手権大会 銅メダル
- 2016年 世界選手権 50kg級 銀メダル
- 2017年 全日本選手権 50kg級 銀メダル
- 2018時プレミアリーグ東京大会 50kg級 金メダル
- 2018年 世界選手権 50kg級 金メダル
- 2018年 アジア大会 50kg級 銅メダル
- 2019年 アジア大会 50kg級 銀メダル
と、世界大会を総なめしています。
女子主将を務めるほどの実力です。
2019年からは故障が多くなり、思うように大会に出場できていない宮原選手。
宮原選手を見てきた帝京大学空手道部の師範・香川政夫(65)は小柄な宮原選手に怪我が多くなるのには理由があると語っています。
「小さな車体にポルシェのエンジンを積んでいるような選手。
対戦相手にとって体感スピードがまるっきり違うため、戸惑わせることができる」
宮原選手は他の選手と出だしのダッシュ力や瞬発力、技を繰り出すスピードが段違いだといいます。
すさまじい爆発力があるぶん、筋肉や関節など体への負担がよりかかるそうです。
「本人のダメージも大きい。
人の倍以上疲れるようです。
休む勇気も彼女にとっては大事なこと」
と香川政夫さんは語っています。
宮原美穂の兄(宮原泰成)は空手経験者?
宮原美穂選手の2歳上、1994年生まれの兄 宮原泰成さん。
兄の事が大好きだったという宮原美穂選手は、
「お兄ちゃんと一緒に空手がしたい」
と言ったことがきっかけで空手を習い始めたそうです。
その理由は、
「大好きなお兄ちゃんと、一緒に空手をやれば長く一緒にいられるから」
ということだったそうです。
泰成さんも幼い頃から空手をやっており、高校は東福岡高等学校、大学は空手の名門同志社大学を卒業しております。
東福岡高等学校
「自主・自立」をモットーに、生徒自身が目標を設定し、練習メニューを考えながら活動をする。
というのが東福岡高等学校の特徴です。
高校時代にも泰成さんは空手で結果を残しております。
2013年 福岡県高等学校空手道新人大会にて、個人形・団体形共に優勝を飾っておられます。
同志社大学
同志社大学体育会空手道部は、1937年創部の歴史と伝統があり、全日本大会優勝など輝かしい実績を誇る空手道部です。
名門に入学後も泰成さんは素晴らしい成績を残しております。
2015年 全日本学生空手道選手権大会
団体形 準優勝
2016年 第60回 全日本大学空手道選手権記念大会 団体戦 3位
同志社大学の、部員が選ぶ○○な人No.1 というWEBの企画で、泰成さんは変な人No.1 に選ばれています。
1年生の時から団体戦のメンバーに選ばれ全国大会の決勝も経験し、実力だけでなく部員全員とのコミュニケーションもばっちりとれていることがよくわかります。
現在も空手は続けていらっしゃるようで、2019年西日本実業団空手道選手権大会に出場し、団体組手でベスト16に入ったそうです。
宮原美穂の父親(宮原慎)は空手経験者?
宮原美穂さんの父 宮原慎(みやはら しん)さんは空手の経験はないようです。
現在は運送業をしておられるそうです。
宮原美穂選手の宝物は “お父さんからの手紙”だそうです。
高校から上京し親元離れて暮らす中、成人式の時に送られたものだと語っていました。
宮原美穂の母親や姉は空手経験者?
宮原美穂さんの母親もどうやら空手はやっていないようです。
残念ながらお名前はわかりませんでしたが、お母様についてのエピソードはいくつか入手できました。
好きな食べ物は“お母さんのそぼろ丼”
なんでも、そぼろ丼が好きというわけではなく、“お母さんのそぼろ丼“が大好きだそうで、福岡へ帰省する度に作ってくれるそうです!
Twitterで、お母様とのやりとりを投稿されておりました。
あと10単位で卒業できる自分が凄い✨
今回7単位落としたし、実家に教育実習行う資格得ることできないのが届いた💨
宮原家の恥だと何回言われればいいんだろう🤔これが自分らしい👏 pic.twitter.com/TB1JdTsz8b— 宮原美穂 (@m_i_y_a_9_3) March 2, 2018
お母様とのやりとり、登録名が“母上“となっているあたりを見ると、とても仲の良い親子ということがわかります。
姉 (宮原成美)さんも空手はやっていないようです。
現在も福岡在中しており、宮原選手の4歳上、1992年生まれです。
宮原選手は幼い頃、姉と一緒にピアノも習いたかったそうで両親から
「練習しないだろうから駄目」
と、ばっさり切られてしまったそうです。
宮原選手はTwitterでご家族に感謝の気持ちを述べています。
あっという間だった4年間、
師範をはじめ、コーチの先輩方、同期はもちろんだけど、お父さんとお母さんにはほんとに感謝してます🌸
東京に送り出してくれて7年目。たくさん迷惑かけたけど、お父さんとお母さんの子供でよかった💓
みんなには感謝してます🥺 pic.twitter.com/8VkefSeLuU— 宮原美穂 (@m_i_y_a_9_3) March 18, 2019
ご家族みんなの支えがあっての宮原美穂選手なのですね。