南海キャンしずちゃんは絵が上手い!その秘密と今までの作品まとめ

南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代の絵が、テレビやネット上で公開されるたびに、視聴者は驚いてしまいます。

お笑い芸人やボクシングをしているイメージから、「しずちゃんは絵を描くのが上手」とは多くの人は想像できませんよね。

 

しかし、実際にしずちゃんの絵を見てみると、

しずちゃん、絵うますぎやろ!

と本職が絵本作家さんと勘違いしてしまうほどの絵で、私はビックリしてしまいました。

 

そんな、絵が上手なしずちゃんの作品や、絵が上手な理由、をご紹介していきます。

 

目次

しずちゃん(山崎静代)ってどんな人?

引用元:Yahooニュース

 

しずちゃんは、芸人、女優、元ボクサー、絵本作家と幅広く活動されてきました。

簡単にまとめると

2003年

相方のやまちゃん(山里亮太)と
お笑いコンビ
「南海キャンディーズ」を結成

2006年

映画「フラガール」で
本格的に女優デビュー

2007年

ボクシングを始める
(2009年C級ライセンス取得)

2009年

絵本「すきすきどんどん」を出版

正直異色すぎますよね(笑)

絵は昔から好きでずっと描いていたみたいですね。

言ってしまえば、趣味で描いてきた絵なのですが、最近になりテレビ番組で注目されるようになってたんです。

プレバトで、しずちゃんが描いた水彩画が上手すぎる

芸能人があるテーマに沿って作品を完成させ、その作品を専門家が判定する「プレバト!!」というテレビ番組があります。

この番組の水彩画の分野で、しずちゃんはいつも優秀な成績を収めています。

 

こちらがしずちゃんの水彩画です。

東京タワーの絵

引用元:月曜日から日曜日まで

あれっ?これ東京タワーの写真?

と一瞬思ったのですが、これは紛れもなくしずちゃんが描いた東京タワーなんです(笑)

 

左側が東京タワーの写真右側がしずちゃんが描いた東京タワーの絵なんです。

右側の方が写真に見えてしまうほど、リアルな絵をしずちゃんは書いてしまうしずちゃんの画力。

恐ろしい・・・

海の絵

引用元:芸能人ブログ全集

東京タワーとは違って、絵という感じはします。

ですが、水彩画特有の透明感が海の波を引き立てていますね。

砂浜、海、空と人が全体的にやわらかいタッチで描かれているので、見ていてなんだか落ち着きます。

 

視聴者に「絵が欲しい!」と言わせるとはさすがですね!

しずちゃんの個展なんかも需要がありそうです。

 

雪山の絵

引用元:なんでもNews実況まとめ

上で紹介した海とは違い、山に力強さを感じますね。

水彩画で柔らかさを表現したり、力強さを表現したりと、しずちゃんはテーマによって描き方を変えているのでしょうか。

 


ちなみにですが、このツイートに書いてある「野村重存(しげあり)」先生は、プレバト!!水彩画分野の審査を行っている方です。

野村重存先生から評価してもらい、「才能アリ」⇒「特待生」⇒「名人」とランクを上げていきます。

この雪山の水彩画で、見事しずちゃんは「特待生2級」から「特待生1級」に昇格しました。

 

自然の木々の絵

引用元:なんでもNews実況まとめ

この絵でしずちゃんは、名人初段に昇格することになったのですが、

視聴者からは

前よりマシになったな

上手くなってるやん

絵本出せるな

 

というプラス評価の声もあれば、

先生のいう事聞きすぎてしずちゃんの個性が消えてしまるやん…

先生とは違う感覚でよかったのにしぼんだな

普通になっちゃった

という少し残念がっている声もありました。

 

つまり、しずちゃんの絵を見るときに、

単に絵の技術をみる人と、しずちゃんの独特の世界観や感覚をみる人がいるということだと思います。

しずちゃんは、一般受けする絵自分の個性を出す絵の両方を描くことができる、とても器用な人なのかもしれませんね。

 

レインボーブリッジ(夕方)の絵

引用元:なんでもNews実況まとめ

特待生だけのタイトル戦では、「描きたいけど難しい東京名所」というテーマで、くじ抽選んで描く対象を決めました。

しずちゃんは、「レインボーブリッジ(夕方)」を描くことに。

しずちゃんは惜しくも優勝はできませんでした。

このレインボーブリッジの絵が自然に入るのかと言えば、ビミョーですが、やはりテーマに左右されるところはあると思います。

まぁ、素人の私からしたら、このレインボーブリッジの絵は何も言えないくらい上手に見えますね!

 

野村重存先生が認める、しずちゃんの魅力とは?

水彩画分野の審査員である野村重存先生は、インタビューでしずちゃんの魅力について次のように答えています。

しずちゃんには確かな描写力があり、彼女の作品の力強さは大きな魅力です。そして苦手なテーマや題材も投げやりになることなく、真正面から悩んで取り組み、そして克服していくという成長物語があります。

それはしずちゃんの努力と根性による結果ですが、その根底にあるのは極めて柔軟な感性と素直さ、そして誠実さによるものだと確信しています。もっともっと様々な表現方法を知り、たくさん描いていくことで、どこまでも伸びていくのではないでしょうか。

出典元:「プレバト!!」水彩画の魔術師・野村重存先生インタビュー!

 

しずちゃんは、お笑い芸人だけでなく、女優、ボクサーと多くの分野で活躍されています。

絵の分野においても評価されるというのは、

しずちゃんが持っている、人の意見を素直に受け止めそれを磨き上げどこまでも上を目指すストイックさがあるからだと思います。

多分野でファンがつく理由も分かる気がします。

しずちゃんはいつから絵がうまくなった?

プロの水彩画の先生からも実力を認められるしずちゃんですが、

小さいころから今までに絵画など、美術関係を何か習っていたのでしょうか?

小さいころに絵は習っていた?

しずちゃん本人が言うには、

昔から絵が好きで、子どもの頃は落書き程度で描いていた

みたいです。

ただ、絵が上手い人の落書きって、絵が下手な人の落書きと違って本当に上手ですからね。

絵が好きで絵が下手な人ってあんまりいない気もしますし、たぶん昔から上手かったと予想します(笑)

美術部に所属していた?

中学生のころは、陸上部で砲丸投げと走り高跳び、

高校生のころはサッカー部(全国3位の結果を残す)だったようです。

さすがに、運動部と美術部の兼部はやっていないでしょう。

美術部で絵を練習していた説はなさそうですね。

美大に通っていた?

しずちゃんは、聖和大学短期大学部(現・聖和短期大学)に通っていたようですが、保育科の短大ということで、美術系の大学に通っていたわけではなさそうです。

大人になってから本格的に描き始めた

しずちゃんは、いつから本格的に絵を描き始めたのかを調べていると、こんな情報がありました。

しずちゃんが絵画の才能を披露 2013/04/22 はなまるマーケット放送内容

はなまるアルバム最後の写真は絵の写真。

独学で本格的に7年前から始めて腕前はプロ級だそうです。

出典元:脳味噌はなまる

2013年の7年前ということは、2006年です。

 

この情報が正しいとして、

2006年:映画「フラガール」で本格的に女優デビュー

2007年:ボクシングを始める(2009年C級ライセンス取得)

2009年:絵本「すきすきどんどん」を出版

上記の情報を加味すると、

  • 女優業をはじめた同じ時期に絵を描き始め
  • ボクシングをやりながら
  • 独学で
  • わずか3年で絵本を出版する

 

独学って、すご過ぎる・・・

独学ってだけでもすごいのに、さらに様々なことに挑戦しながら成し遂げるって、天才じゃないですか!!

 

ただ、現役ボクサー真っ只中の時代(おそらく2009年以降)は練習がハードで、また絵を描くテンションではなかったということもあり、一時期絵を描くことから離れていたといいます。

ボクシングを引退した2015年以降に、また絵を書き始めたようです。

しずちゃんが絵が上手に描ける3つの理由は?

絵の才能があったといっても、きっと努力はしています。

しずちゃんのことを調べているうちに、しずちゃんが絵を上手に描ける理由を3つ発見したのでご紹介します。

理由1:模写で基礎力を養ってきたから

絵が上手くなる王道として、模写があります。

今では有名な漫画家の方も、昔は好きな絵をずっと模写していたという話もよく聞きます。

しずちゃんは、漫画家を目指していた時期もあったというので、好きな漫画を模写していたと予想します。

例えば、AKIRAの模写なんかは趣味でやっていたようです。

『AKIRA』(アキラ)は、大友克洋による日本の漫画。講談社の漫画雑誌『週刊ヤングマガジン』にて1982年12月20日号から1990年6月25日号にかけて連載された。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

このAKIRAの模写はしずちゃんが好きでやっていたことだけれども、結果的に絵を描くことの基礎作りになっていたのだと思います。

 

AKIRA以外の漫画も模写してそうですね。

好きこそ物の上手なれとは、まさにこのことです。

 

しずちゃんが書いたAKIRAのこのシーン。

この模写の元となったシーンと照らし合わせて見ると・・・

うぁ、上手すぎやろ・・・。

原作とは左右反転していますが、しずちゃんの模写のすごさが分かります。

 

せっかくなら、反転させておきましょう。

 

原作と完璧に一致していないというところが、トレース(原図の上に薄紙を載せ、敷き写しをすること)ではなく、模写の証拠ですね。

 

理由2:空間認識能力と忍耐力と経験がスゴイから

「怪しい噂の集まる図書館」の~怪しい美デッサン大辞典~というテレビ番組で、しずちゃんが書いたデッサンです。

 

素人の私からしたら、しずちゃんすげぇ・・・なんですが、

この番組にインストラクターとして出演されていた松原美那子先生によると、

ただ、少し気になったのは明暗のコントラストが強いかなという点でした。

明暗のコントラストが強いと、どうしても光ったようにみえてしまい、金属質のように感じられてしまうため石膏像が持つ本来の質感が、今一歩伝って来ないような感じがしました。

出典元:1日10分でデッサン力を身に付ける@ビジネスデッサン&スケッチ術

 

ということで、松原美那子先生が手を加えられた画像がこちら(右側)。

画像が荒いですが、確かに、しずちゃん方には光沢感があることが分かります。

細かなところを見ると、2013年当時のしずちゃんはスケッチのプロではないようですね。

 

このしずちゃんのスケッチを見た視聴者に、しずちゃんの凄さについて次のような考察をされた方がいました。

なるほど、しずちゃんのデッサン力というか、そもそも絵が上手なのは、空間認識能力が高いというのがあるかもしれませんね。

松原美那子先生も次のようにおっしゃっています。

添削させていただいて感じたことは、形がかなり正確に描けていると言うことです。

今回のニケ像は、身体に布をまとっているため、肉体部分の表現と、布や羽の表現とを描き分けなくてはならないうえに、特に布や羽の部分は、複雑で細やかな描き込み描写が必要です。

そういった細部の描き込みが、しっかりと出来てたので、忍耐力のある方だなぁとも感じました。

出典元:1日10分でデッサン力を身に付ける@ビジネスデッサン&スケッチ術

 

細かなところも妥協せず、緻密に描ける忍耐力というのも、しずちゃんが絵がうまい秘密ということですね。

あれっ、忍耐力(根性)をしずちゃんは持っているって、水彩画の野村重存先生と言っていること、一緒じゃないですか(笑)

一見個性が出ていないと思われる絵であっても、プロの方から見ると、しずちゃんの絵にはしずちゃんの性格・特性がきちんと反映されているんですね。

 

続けてデッサンの松原美那子先生は、次のようにおっしゃっています。

また、審査員の中野先生が、「描く際の姿勢がとても良い」とおっしゃっていましたが、これは形を正確に描く際にはとても重要なことです。

頭を少しずらしたり、背中を丸くして描くだけで、視点がズレ、対象物となる像の見え方が変わってしまい、正確な形を取ることが難しくなります。

このお話しをされた際に、興味深いことに、しずちゃんは「ボクシングと一緒ですね」とおっしゃっていました。

「相手を真っ直ぐに見て、頭を動かさない。」そうです♪♪

出典元:1日10分でデッサン力を身に付ける@ビジネスデッサン&スケッチ術

 

お笑い芸人、漫才、ボクシングなどの「絵」以外の経験も、1つの作品に気づかないうちに出てきてしまっているということですね。

芸術というのは、心技体(メンタル・テクニック・フィジカルの要素を1つのものと見なす考え方)なんだな~と改めて考えさせられました。

 

理由3:感性を鍛えているから

自分以外の作品を鑑賞することで、感性を鍛え、自分の作品に活かしていくのではないかと考えます。

しずちゃんは同じJOJO好きのしょこたん(中川翔子)の個展に行っていたりもするようです。

Twitterをみていると、しずちゃんは個展などに足を運ばれ、たくさんの作品に触れているようです。

新井良二さん

お笑い芸人「たんぽぽ」の川村エミコさんと、絵本作家の荒井良二さんの個展に行っていたみたいですね。

新井さんは絵本作家をやりながら音楽活動もされています。

絵本作家×音楽ということで、多才なしずちゃんが参考にしている絵本作家なのかもしれませんね。

 

飯島純子さん


飯島純子さんは、障害のある人たちのスポーツをテーマにした芸術作品のコンテスト「SOMPOパラリンアートカップ2018」でグランプリを受賞された方です。

そのとき受賞された作品「栄光のまなざし」がこちらです。(上のTwitter画像でモザイクになっているやつ)

出典元:PRTIMES

 

そしてなんと、このコンテストの審査員としてしずちゃんも参加していたみたいです。

ただ単に絵がうまい人という認識ではなく、1人の芸術家として認識されているということですね。

また後述しますが、しずちゃんが好きそうな画風ですね。

しずちゃんオリジナルの絵の特徴は?

しずちゃんの絵には響くメッセージがある?

『再出発』と題されたこの絵は、しずちゃんが先が見えなくて悩んでいた頃に描いたという作品です。

2010年にこの絵は描かれたことを考えると、お笑い芸人、女優、ボクサー、絵本作家と活躍されていて、悩みが多い時期だったのかもしれません。

続いてのこの絵は、しずちゃんが芸人として活動し始めたとき(2000年~2003年ごろ?)に描いたものです。

『再出発』の絵と構図が似ていますね。

『再出発』と同様に、しずちゃんが何かに悩んでいることをこの絵から感じられます。

 

しずちゃんが、オリジナルの絵を見ていると何かしらのメッセージを感じます。

水彩画の作品とは違った、ストレートにメッセージが心に響いてくるのが、しずちゃんのオリジナル作品の特徴かもしれませんね。

しずちゃんの独特の世界観に合う手法とは?

しずちゃんが模写やデッサン、テーマを与えられた絵以外の、オリジナルの絵をみていくとある共通点がありました。

それは、油絵であることです。

しずちゃんは、自分の世界感で絵を描いていくときに、油絵を好んで描くのだと思います。

しずちゃんが描く人の顔は、かわいいというよりも、その人間の特徴を全面に出した絵というかんじがします。

上の「人に乗って飛ぶバイク」と絵を見て分かるように、人間の生を感じさせるしずちゃんの画風と独特の世界感には、水彩画よりも油絵の方が合っていると思います。

しずちゃんの油絵まとめてみた!

それでは、しずちゃんテイストで描かれた油絵を紹介します。

おはスタやまちゃんの似顔絵

しずちゃんが子供向けの朝のバラエティ番組「おはスタ」に出演していたときの絵です。

しずちゃんは2006~2011年におはスタのメンバーでした。

2006年といえば丁度、しずちゃんが独学で本格的に絵を書き始めたときですね。

 

1997年~2016年までおはスタの司会をされていた、やまちゃん(山寺宏一)の似顔絵ですが、見ているとなんだかほっこりしてしまいます。

おはスタの挨拶、「おっはー」の暖かさが感じられます。

笑顔で子供を学校へいってらっしゃいさせる、朝の顔がしっかりと表現されていますね。

 

おはスタ生放送で書いた絵

過去におはスタに出演していた、お笑い芸人「よゐこ」の有野晋哉さんのツイートです。

これはしずちゃんがおはスタ生放送中に描き上げた絵です。

どれくらいの時間をかけて描いたかは分かりませんが、与えられていた時間は短いと思います。

夏休みなどのスペシャルだったのかもしれませんが、おはスタは基本約30分の生放送番組ですから、短時間でここまで仕上げるとは、しずちゃんさすがです!

独特な画風で、パワフルにおはスタの挨拶「おっはー」が表現されていますね。

 

文福茶釜(ぶんぶくちゃがま)

 

上のInstagramの写真を見ていただくと、バックにしずちゃんが描いた、油絵が見えますね。

左は大仏で、右が?なんでしょうか?

 

写真は古美術ミステリー映画「文福茶釜(ぶんぶくちゃがま)」で実際に使われたセットのようです。

 

映画予告動画の00:07~00:08の一瞬映るシーンが証拠(一瞬です)。

 

しずちゃんは、この「文福茶釜(ぶんぶくちゃがま)」という映画にしずちゃんは、「山崎静代」役で出演しています。

吉本の芸人さんがたくさん出演されている映画なのですが、その中で「自分役」で出演したしずちゃんは別格だと思います!

しかも画家としてですよ。

まさに、お笑い芸人×女優×絵を描く人と認知されたからこそ、「山崎静代」役という形で出演できたのだと思います。

しずちゃんの絵本の絵ってどんなの?

しずちゃんが「絵を描く人」というイメージが持たれ始めたのは、テレビ番組での芸術性が評価されたからもありますが、もう1つあります。

それは、絵本作家としての一面です。

しずちゃんは、現在2冊の絵本を出版しています。

  1. すきすきどんどん
  2. このおに

の2冊です。

1冊目がフィクション、2冊目がノンフィクションの絵本です。

 

それでは、しずちゃんの絵本の絵を見ていきましょう。

1冊目の絵本『すきすきどんどん』

2009年に出版された、しずちゃんの絵本作家デビュー作です。

『すきすきどんどん』というタイトル下の名前が、「やまさきしずよ」ひらがなで書かれているのが、すごく絵本作家というかんじがしますね!

 

この絵本は、 自分に何も取り柄がないと思っている主人公Rちゃんが、どんどん周囲を好きになっていくお話です。

しずちゃんは、絵本の帯コメントで以下のように述べています。

『余計なことはなにも考えず、自分を見つめて、今まで感じてきたことをひたすらに描いてみました。これは私自身の物語ですが、あなたの中にいる、誰かのお話なのかもしれません。』 やまさきしずよ

     出典元:絵本『すきすきどんどん』帯コメント

このコメントから推察するに、自分には何も取柄がないんだ・・・と昔のしずちゃんは思っていたのかもしれません。

だけど、様々なことに挑戦してみて、お笑い、演技、ボクシング、絵などたくさんのことを好きになっていったのだと思います。

 

そして、気になる絵なのですが、とてもしずちゃんらしい不思議な絵でした。

 

Rちゃんという主人公は

こんなかんじに描かれていました・・・。

隠れることなくしずちゃんの独特な世界観の証明者となっていますね!

 

というプラス評価がある反面、

Amazonのレビューを見てみると

かなりマニア向けな内容だと思います。
表紙のイメージと中身とのギャップが非常に大きいです。
絵は上手いと思いましたが、
子供に見せたら泣きだすか、気持ちが悪くなると思いますので、
完全に大人向けです。

しずちゃんに会ってサインしてもらいました。でも作品の内容は少しグロテスクでお気に入りとはなりませんでしたね。

と、マイナス評価もあるようです。

絵本と言っても、人を選ぶようですね(笑)内容的にも、絵的にも

ただ、絵が上手という点はみなさんプラス評価であるようです。

 

Rちゃん以外にどんな、しずちゃん色のキャラクターが出ているのだろうかと調べていると、

例えば、普通のかまきりだったり

赤いかえるだったり

とてもリアルに描かれています。

大人の人から見たら、めっちゃ上手!ってなりますね。

一見、子供が見たら泣く要素はありませんが(たぶん・・・)、子供を怖がらせるの要素があるのも否めないです。

詳しい内容については、後の項目で触れますね。

 

また、帯には、アニメ・漫画好きのタレントしょこたん(中川翔子)漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦先生から推薦コメントがあったようです。

『一度読んだ人は必ず夢の中でくり返し見ることになるでしょう。この「絵本」は。』  荒木飛呂彦(漫画家『ジョジョの奇妙な冒険』)

出典元:絵本『すきすきどんどん』帯コメント

『ページをめくる度に飛び込んでくる色彩。大人も子供も心温まる、しずちゃんらしい不思議物語。』 中川翔子

出典元:絵本『すきすきどんどん』帯コメント

 

しょこたんも荒木飛呂彦先生も、けっこう独特な世界観をもっておられる方たちなので、

やっぱり類は友を呼ぶ(独特の世界観をもつ者は独特の世界観をもつ者にひかれ合う)んですね(笑)

 

2冊目の絵本『このおに』

出典元:PRTIMES

2018年に出版された、しずちゃんの2冊目の絵本『このおに』の表紙絵です。

迫力ありすぎでしょ!力強い!

ボクシング×絵本の掛け算で生み出されたこの絵本は、しずちゃんにしか描けない絵本だと思います。

 

1冊目の『すきすきどんどん』とは違って、「山崎静代」と漢字で書かれています。

これはなぜでしょうか?

 

『このおに』はしずちゃんの自伝を絵本にしたもので、ボクシングのコーチであった梅津正彦さんとの生き様を描いたものです。

鬼コーチの梅津正彦さんは癌で44歳(2013年)という若さで亡くなったようです。

テーマとしても重いというのもあり、またボクサーの「山崎静代」として、この絵本を世に出したかったから、

「山崎静代」と漢字表記になっているのではないでしょうか?

 

鬼コーチに縛られる窮屈さを感じながらも、ハードなトレーニングの日々を過ごし、

出典元:PRTIMES

オリンピックを目指して、厳しい練習を重ねてきたしずちゃん。

出典元:PRTIMES

そんな暑苦しくも美しい梅津正彦コーチとの日々が、しずちゃんの絵からズシンと伝わってきますね。

 

そして、遺影を参考にして描いたという、鬼コーチ梅津正彦さんの笑顔

出典元:PRTIMES

眩し過ぎますね・・・。それに儚い。

しずちゃんの描く1枚1枚の絵が、鬼コーチ梅津正彦さんの日々を刻んでいるようです。

やはり、しずちゃんの絵はメッセージ性が強いですね。

 

しずちゃんの絵本まとめ

 



絵画だけじゃない!?しずちゃんの芸術品

ここまで水彩画、模写、デッサン、油絵など、平面に筆や鉛筆で描いた作品ばかりを紹介してきました。

ですが、しずちゃんの芸術の才能はこんな小さな枠には収まりきらず、その他にも様々な作品を生み出しています。

シュールな消しゴムはんこ

引用元:なんでもnews実況まとめ

テレビ番組「プレバト!」!で消しゴムはんこ分野の対決がありました。

「消しゴムはんこ」とは消しゴムの面を掘っていき、デザインを施したものです。

残念ながら、

  • 彫り方:8点/10点
  • 押すセンス:7点/10点
  • デザイン:6点/10点

合計21点と結果的には「凡人」判定を受け、最下位でした。

水彩画のときとは真逆の結果ですね。

 

ですが、どうでしょうか?

引用元:なんでもnews実況まとめ

しずちゃんの手と、相方のやまちゃんがつくし化したキャラの消しゴムはんこですが、しずちゃんらしいシュールな作品だと思いませんか?

先生が手直ししたところ、

引用元:なんでもnews実況まとめ

このように明るくて、かわいらしい消しゴムはんこになりました。

 

先生の手直しを見て、次のような意見をもつ視聴者がおられました。

消しゴムはんこ界が、こういった可愛いかんじの作風が人気だという可能性もありますね。

また先生の好みや作風が、しずちゃんと違う方向を向いていたとも考えられます。

ここらへんが、作品に評価をつけることの難しさだと思います。

赤いかえるの和紙ちぎり絵

引用元:なんでもnews実況まとめ

こちらも、「プレバト!!」での対決なんですが、お題は和紙ちぎり絵です。

和紙をちぎって貼って、作品を作っていくのですが、しずちゃんは赤いかえるを完成させました。

これが和紙!?あ~美しい・・・

というのが私の率直な感想です。

 

と視聴者からも高評価!

ただ、何か見たことがある絵だな~

と、しずちゃんの和紙ちぎり絵を見て思ったんですよね。

 

で、しばらく経って、あぁ!コイツだ!

 

そうなんです、しずちゃんの絵本『すきすきどんどん』で登場した赤いかえるでした。

まさか、しずちゃんの他作品に登場するとは。友情出演ってやつですね!

自分の絵本に登場させたキャラを起用したことを考えると、和紙ちぎり絵はしずちゃんの世界観を表現するのに適した技法だったのだと思います。

先生や視聴者から評価が高いのにも納得です。

やはり自分にとって表現しやすいフィールドで作った作品は最高の作品ってことですね。

 

『すきすきどんどん』がクレイアニメ化!

しずちゃんの絵本『すきすきどんどん』がクレイアニメ化しました。

クレイアニメとは、粘土で作った作品を、1コマ1コマ静止画で撮影して、その写真を連続して流すと動画のように見えるアニメのことです。

簡単にいうと、パラパラ漫画の粘土作品版ですね。

有名なものだと、ミッフィーやピングーがあります。

 

ピングーといえば、トラウマ回で有名なおそろしい回がありましたね。⇒視聴非推奨

 

完成した『すきすきどんどん』の作品は、ピングーのトラウマ回と雰囲気が近いような近くないような、そんな独特の雰囲気をもっていまいした。(ピングートラウマ回と違って安心して見れます。)

しずちゃん自身で粘土作品をつくり、それを1コマ1コマ丁寧にシーンを撮影され、本当にしずちゃんワールド全開の作品です(笑)

そのクレイアニメ化した『すきすきどんどん』 がこちら。

これは・・・、凄すぎる!

やっぱり、絵画のセンスというか美術のセンスが半端ないですよね!!

 

そして、

Rちゃんめっちゃカオスやん!

 

一体完成させるのに、製作時間は何日、いや何か月かかったのでしょうか?

クレイアニメ『すきすきどんどん』の世界観が見事にマッチしています。

まさに傑作と呼んでも過言ではありません。

 

ただ、マッチしすぎているせいか、

と感想が様々です。

 

これらの感想を見て分かったことがあります。

それはしずちゃんのガチ作品は、「素晴らしい!」という感想や「独特!」という感想、「怖い!」という感想に分かれるということです。

だから、しずちゃんの作品に対していろんな感想があるということは、しずちゃんらしい作品に仕上がったということだと私は思います。



しずちゃんの今後の活動は?

しずちゃんは、お笑い芸人、女優、ボクサー、画家(絵本作家)と幅広く活動されてきました。

今では、アート芸人としての活動がよく目立ちますね。

これまでに

女優×画家=映画『文福茶釜』の山崎静代役

お笑い芸人×画家=アート芸人

ボクサー×絵本作家=自伝的絵本『このおに』

というように、しずちゃんが経験してきた他分野の組み合わせによって、おもしろい作品が次々に生み出されています。

アート芸人というより、もはや表現者(アーティスト)ですよね。

 

『すきすきどんどん』のRちゃんのように、しずちゃんはこれからも様々な分野に挑戦し、吸収していき、また新たな組み合わせで作品を生み出すのだと思います。

次のしずちゃんの作品が楽しみですね!

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