歴代の継承者によって、顎(アギト)の巨人の姿や能力が違うことが分かっています。
今回は姿や能力がどのような理由で違うのかを考察してみました。
2020年6月8日公開の『進撃の巨人』129話までのネタバレが含まれますので、ご注意ください。
顎(アギト)の巨人の姿・見た目を継承者ごとに画像比較
『進撃の巨人』にて判明している顎(アギト)の巨人の歴代継承者は
- マルセル・ガリアード
- ユミル
- ポルコ・ガリアード
- ファルコ・グライス
4人です。
マルセルとポルコは兄弟です(ガリアード兄弟)。
1人ずつ顎(アギト)の巨人の姿を見ていきましょう。
マルセルの顎(アギト)の巨人
ユミルの顎(アギト)の巨人
ポルコの顎(アギト)の巨人
ファルコの顎(アギト)の巨人
同じ『顎(アギト)の巨人』の知性巨人であってもビジュアルに違いが見られますね。
ちなみに、先代の知性巨人が写っているシーンがあります。
そのときの顎(アギト)の巨人の見た目をみると、マルセルやポルコの顎(アギト)の巨人に似ていますね。
基本形は先代のようなビジュアルということでしょうか。
顎(アギト)の巨人の姿・見た目は血縁関係に関係がある?
マルセルが兄でポルコが弟であるガリアード兄弟。
マルセルの顎(アギト)の巨人とポルコの顎(アギト)の巨人の巨人の姿は似ています。
無垢の巨人・知性巨人に関係なく、どの巨人も元々の人間の姿が影響しています。
だから、兄弟で顔が似ているならば、巨人になった姿も似ていると言えるでしょう。
なので、マルセルの顎(アギト)の巨人とポルコの顎(アギト)の巨人の姿は似ていてもおかしくないでしょう。
また、ガリアード兄弟の顎(アギト)の巨人と、ユミルの顎(アギト)の巨人、ファルコの顎(アギト)の巨人の姿も似ていなくても不思議ではありません。
ユミルの顎(アギト)の巨人の能力や姿が違う理由は?
ユミルの顎(アギト)の巨人だけ、姿がショボいというか、あんまりカッコよくないですよね。
マルセル、ポルコ、ファルコの顎(アギト)の巨人は、顔に白いマスクみたいなのが付いていますが、ユミルの顎(アギト)の巨人にはありません。
この理由は
説①:性別の違い
ユミルの性別は女性です。
一方で、マルセル、ポルコ、ファルコの性別は男性です。
もしかすると、性別によって見た目というものが変わるのかもしれません。
説②:巨人化の訓練しているかどうか
巨人になって闘うという訓練をしているかどうか、というところも重要なポイントだと思います。
エレンも巨人化の訓練をしたことで、複数回巨人化しても形を保てるようになっています。
同様に、巨人化の訓練をすることで、巨人がもつ本来の能力を発揮することができると考えられます。
で、顎(アギト)の能力は顎や爪の硬質化の可能性があります。
戦鎚の巨人VS進撃の巨人エレン戦でのこと。
「ヴィリー・タイバーの妹」にまとう結晶化を、エレンが傷つけようとしますが、全く歯が立ちませんでした。
エレンも硬質化を使えますが、それでも「結晶」には通用しませんでした。
しかし、顎(アギト)の顎や爪だと傷つけることができました。
つまり、
通常の硬質化 < 結晶化 ≦ 顎(アギト)の顎や爪
ということになります。
このことを考えると、顎(アギト)の強力な顎や爪は硬質化の一種で、訓練をしないと強力な顎や爪が使えないと考えることができます。
ただ、ファルコの顎(アギト)の巨人は、初の巨人化でも顔の部分に白いマスクがありました。
なので、巨人化の訓練はそこまで大きな要因ではないのかも。
説③:元々の身体能力が低い
第104期 南部方面訓練兵団上位10名を見てみると、上位から
首席 ミカサ・アッカーマン
第二位 ライナー・ブラウン
第三位 ベルトルト・フーバー
第四位 アニ・レオンハート
第五位 エレン・イェーガー
第六位 ジャン・キルシュタイン
第七位 マルコ・ボット
第八位 コニー・スプリンガー
第九位 サシャ・ブラウス
第十位 クリスタ・レンズ
というようにユミルは入っていません。
マーレの戦士候補生やマーレの戦士を見ていてもそうですよね。
ライバーやベルトルトやアニでも、巨人継承者として選ばれる人の身体能力は高いですし、訓練によって身体能力を上げています。
そういう人が知性巨人を操っています。
一方で、ユミルは抜群の身体能力をもっているわけではありません。
もちろん、ユミルも調査兵団になれたわけですから、厳しい訓練はやってきました。
しかしながら、元々の身体能力という部分で、マーレの戦士のマルセル・ポルコ、戦士候補生だったファルコたちとユミル に違いが出たかもしれません。
説④:ユミルのいたずら?
巨人は始祖の「ユミル」(可愛い方)が土をコネコネして巨人を作り出していますよね。
顎の巨人のユミル の「ユミル 」というのは、始祖ユミルから取られています。
始祖ユミルからしたら、「なんか同じ名前嫌だな〜」と思って顎の巨人のユミルを弱くした可能性を考えました。
ちょっとした罰みたいな。
ファルコの顎(アギト)の巨人の姿が違う理由は?
ファルコの顎(アギト)の巨人の見た目は、すごく鳥っぽいです。
顔のマスク部分も、鳥のクチバシっぽくなっていますし、手も鳥の鉤爪っぽくなっています。
ファルコの顎(アギト)の巨人がこのように鳥類のような見た目になったのには、ジークの脊髄液が関係していると考えられます。
本題に入る前に、軽く脊髄液(巨人化の薬の成分)について整理しておきます。
巨人化の薬には巨人の脊髄液が含まれています。
巨人化の薬はマーレの高度な技術によって作られているため、パラディ島の技術では作り出すことができていません。
巨人化の薬を作るためには、かなり特殊な技術であることが分かりますね。
『進撃の巨人』の本編では説明されていませんが、巨人化の薬は大きく2種類が作られているのではないかと私は考えます。
- 知性巨人の能力が含まれていない薬
- 知性巨人の能力が含まれた薬
の2つです。
「知性巨人の能力が含まれていない薬」は、ただただ「ユミルの民」を巨人化させるだけの薬です。
一方で、「知性巨人の能力が含まれている薬」は
- ユミルの民を巨人化させる成分
- その脊髄液を取り出した知性巨人(9つの巨人)固有の能力を与える成分
が含まれているのではないかと思います。
例えば、エレンは「ヨロイブラウン」という巨人化の薬を口にして、「硬質化」の能力を得ています。
「ヨロイ」とは「鎧の巨人」のことだと思われます。
鎧の巨人の特徴といえば「硬質化」です。
つまり、エレンは「鎧の巨人」の脊髄液から取り出された「鎧の巨人」固有の能力を与える成分を体内に取り込んだことになります。
また、ヒストリアの父親であるロッドレイスも、とある巨人化の薬を口にして「超大型巨人」になっています。
おそらく、「超大型巨人」の脊髄液から取り出された「超大型巨人」固有の能力を与える成分が含まれた巨人化の薬だったのだと思います。
同様の考え方をすると、ファルコが鳥のような特徴をもった顎(アギト)の巨人になったことを説明することができます。
ファルコはジークの脊髄液入りのワインを体に取り込んでしまっています。
ジークは獣の巨人の所有者です。
ジークの獣の巨人は「猿」ですが、「獣」と呼ばれていますよね。
ですので、獣の巨人の姿は「猿」に限定されるわけではないのではないでしょうか。
つまり、獣巨人は巨人になる人によって違うのではないかと思います。
で、獣の巨人の脊髄液を体内に入れてしまったファルコは、獣の巨人の固有の能力(獣の姿になる?)という成分を体内に取り込んだことになります。
そして、ファルコの場合は「獣」が「鳥」であったため、鳥みたいな見た目になったのだと考えられます。
まとめるとファルコは
- 顎(アギト)の巨人
- 獣の巨人
が混ざり合った状態の巨人になれるということです。
ユミルの顎(アギト)が話せる理由は?
知性巨人には、話せる巨人とそうではない巨人がいます。
例えば、エレンの巨人は話すことができません。
これは、人間の口の構造に似ていないからだと、ハンジは推測しています。
ということは、人間の口の構造に似ていたら巨人化しても話せるということではないかと思います。
知性巨人の中で話すことができのは
- 獣の巨人
- 車力の巨人
- 戦鎚の巨人
です。
今のところ、ポルコやマルセルが顎の巨人の状態で話している描写はありません。
ですから、もしポルコやマルセルが巨人の状態でも話せるのであれば、顎(アギト)の巨人も話せると言えるでしょう。
もしそうではなかったら、ユミルだけ特別ということになります。
考えられるのは、顔の白いマスク(硬質化)有無ではないでしょうか。
顔の部分の硬質化があると話せなくて、ないと話せるという説です。
マルセル・ポルコ・ファルコの顎(アギト)の巨人は顔の部分の硬質化があるため、話せる口の構造ではない。
一方で、ユミルの顎(アギト)の巨人は顔の部分に硬質化がないため、話せる口の構造になっている、と私は考えます。