10代で世界から注目を浴び、音楽界で最年少記録をたたき出すなど偉業を成し遂げているビリーアイリッシュ(びりーあいりっしゅ)。
ビリーアイリッシュはなぜ、若くして一般的に見れば成功することができたのでしょうか?
また、ビリーアイリッシュの輝かしい功績だけを見ていると、これは天才!って思います。
この才能はどこから生まれたものなのでしょうか?
今回はビリーアイリッシュが天才少女になれた理由について
- トゥレット症候群
- サヴァン症候群
- ビリーアイリッシュがもつ障害
- ビリーアイリッシュが育った環境
- ビリーアイリッシュが小さいころからやっていたこと
という観点でお伝えしていこうと思います。
ビリーアイリッシュはトゥレット症候群?
ビリーアイリッシュがトゥレット症候群を抱えている?
こちらの動画は、ビリーアイリッシュのチックの症状がまとめられています。
急に首や肩がクイッと動いたり、目が不自然に見開いたり、そういった動きが見られます。
残念なことに、こういったビリーの少し違和感を感じるところをバカにする人もいるみたいです。
こういった動きを見て、ビリーアイリッシュはトゥレット症候群ではないか?と、噂されていました。
トゥレット症候群って何?
トゥレット症候群がどのようなものなのかは、この動画を見れば分かります。
あぁ~あのとき見た人はトゥレット症候群だったのかと、この動画を見て分かりました。
原因は分からないようなのですが、トゥレット症候群というのは「心の病気ではなく、脳の中の機能異常である」ことは分かっているようです。
具体的な症状について詳しく見ると、
チックとは、目的のない同じような不随意運動が素早く不規則に繰り返される現象(運動チック)や、意図しない音や言葉が突然(しばしば)繰り返し発せられる現象(音声チック)です。チックは意識的に努力することで短時間だけ抑えることができます。トゥレット症候群は、1年以上にわたって運動チックと音声チックの両方がみられるときに診断されます。
出典元:MSDマニュアル家庭版
まばたき、首振り、跳びはねるなど突然、自分の意図しない動作を繰り返す「運動チック」と、同じく意図せずに奇声を上げる、下品な言葉を発するといった「音声チック」が長期にわたり続く「トゥレット症候群」。発達障害のひとつで、100人に1人ほどが発症。うち10人に1人は支援や治療が必要だという。
出典元:中日新聞

まとめると、
- 運動チック:首、肩、顔面が勝手に動いてしまう症状
- 音声チック:意図せず声を出したり、言葉を言ってしまう症状
- トゥレット症候群:運動チックと音声チックの両方が現れる状態(発達障害の1つ)
ということです。
ビリーアイリッシュがトゥレット症候群を公表
2019年4月1日放送のアメリカのトーク番組「エレンの部屋」にビリーアイリッシュは出演しました。
このとき、ビリーアイリッシュは自身がトゥレット症候群であることを公表しました。
噂は本当だったようです。
ビリーアイリッシュの家族や身近な友達や知り合いには既に話していたようですが、公に言うのはしてこなかったようです。
その理由は、
「別に変ったことではないんだ。私がこれまで何も言わなかったのは、それに自分を定義されたくなかったから」
だといいます。
「私のファンの多くもこれを抱えているとを知って、公言することに対する抵抗がなんとなく薄れた」
とファンがビリーアイリッシュのカミングアウトを後押したそうです。
カミングアウトの必要性があるかというのは別として、ビリーアイリッシュとファンの関係性が感じられるお話ですね!
トゥレット症候群(チック)はなくなるの?
チックは18歳まで(典型的には4~6歳の間)に始まり、およそ10~12歳の間に症状が最も激しくなり、青年期に入って減少します。ほとんどのチックはやがてなくなります。しかし、約1%の小児では、成人期までチックが残ります。
出典元:MSDマニュアル家庭版
チックの症状というのは、個人差はありますが18歳を過ぎると落ち着くそうです。
トゥレット症候群を公表した2019年4月当時、ビリーアイリッシュは17歳です。
つまり、2019年4月当時はまだ、チックの症状が出るとされる年齢です。
ビリーアイリッシュのチックの症状もあと数年もしたら、見られなくなるかもしれませんね。
ちなみにですがインタビュー時、配慮をしてくれる記者や番組であれば、ビリーアイリッシュのチックの症状が見られる部分はカットしてくれるそうです。
ビリーアイリッシュはサヴァン症候群で天才?
サヴァン症候群とは?
チック症を抱えている人の約半数は、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害の合併症としてチック症が現るそうです。
つまり、トゥレット症候群と診断された人の中には、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害も持っている可能性があります。
ところで、発達障害を持っている人の中には、音楽や絵などの芸術分野で驚異的な能力を発揮する人がいます。
そのような人達が持っている症状をサヴァン症候群と呼んだりもします。
サヴァン症候群(サヴァンしょうこうぐん、英語: savant syndrome)とは、知的障害や発達障害などのある者のうち、ごく特定の分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指す。
出典元:wikipedia
サヴァン症候群は正式な診断名ではなく、診断される場合の多くは自閉症スペクトラム障害(ASD)と診断されるようです。
サヴァン症候群と言っても、特出した能力は様々です。
記憶、数学、美術、音楽、共感覚などの様々な分野で才能を開花させています。
で、私はビリーアイリッシュもサヴァン症候群だと思っています。
その理由は、音楽やダンスの才能はもちろんのこと、共感覚を持っているからです。
ビリーアイリッシュは共感覚の持ち主
ビリーアイリッシュは共感覚を持っていると言われています。
共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。
共感覚を持っている人は、例えば「数字の5は緑色」、「アルファベットのEは赤色」、「音階のソは水色」など無意識に感じるそうです。
文字だけでなく、匂いに色を感じたり、温度に色を感じたり、音に色を感じたり。
逆に、色に音を感じたり、色に匂いを感じたり。
共感覚をもつ人のうち、9割以上が「色」に関するものだといいます。
色以外にも、音に味を感じたり、匂いに手触りを感じたり、メロディーに形を感じたり。
人によっても違いますし、感覚と刺激の組み合わせの数だけ様々なパターンがあります。
ビリーアイリッシュは、2019年3月発売のアルバム『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』の発表イベントで次のようなことを発言されています。
「皆、来てくれてありがとう! これが実現したなんて信じられない。私が人生でずっと夢見てたことが実現したの。特にこのイベントは、私がやりたいアイディアの全てをチームに伝えて作り上げたの。全ての部屋に、感触、匂い、温度、適切な色、質感、番号を作り上げたわ。私が音楽を作る時やコードを書く時、音楽に伴った映像の話をする時に、私の脳はそういう風に機能してるから。全ての部屋が、私の考え、私の世界に足を踏み入れるようなアートになってるわ」
つまり、曲やMV、その他あらゆる作品を通して、ビリーアイリッシュの「独特な感覚」を私たちは感じることができるということですね!
ビリーアイリッシュを天才にした教育とは?
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ビリーアイリッシュは聴覚情報処理障害
ビリーアイリッシュは「聴覚情報処理障害(APD)」という障害を持っています。
聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder:APD)は、純音聴力検査など通常の聴覚検査では異常が認められないのにも関わらず、日常生活におけるききとり困難を有する障害とされています。
出典元:認知機能の見える化プロジェクト
簡単に言うと、脳が上手く処理することができず、音としては聞こえるが、言葉としては聞き取れないという症状です。
この「聴覚情報処理障害(APD)」の原因は様々考えられるようですが、原因のうちの1つに発達障害があるようです。
ビリーアイリッシュの場合は、発達障害が原因ではないかと私は思います。
聴覚情報処理障害のためホームスクールで教育を受ける
ビリーアイリッシュは「聴覚情報処理障害(APD)」のため、ホームスクールという方法で教育を受けました。
ホームスクールというのは、学校に通わず家庭で学習を行うことで、アメリカでは公式に認められた教育方法です。
アメリカでは近年、ホームスクールの形をとることが多くなっているらしく、ホームスクールは
- 親が子供に勉強を教えるタイプ
- ネットを使ったオンラインで講師が授業を行うタイプ
の2つに大きく分けられます。
で、ビリーアイリッシュの場合は、前者の親が子供に勉強を教えるタイプのホームスクールを実践していました。
「舞台が夏の映画があるじゃない? 私の生活って、ずっとあんな感じだった。でも、勉強しなかったわけじゃないわ。ママは、お料理しながら『ここにいくら入れたらいい?』みたいに質問する。そういうふうに勉強したの」
出典元:SSENSE
子供に合った教育を施し、個性を伸ばすことができた成功例ですね!
ビリーアイリッシュという天才が生まれたのは、こういった環境も1つ要因であるような気がします。
父親から音楽の授業を受ける
ビリーアイリッシュの父親も音楽が好きだったらしく、ビリーアイリッシュは父親から音楽の授業を受けていました。
1987年結成(現在も活動中)の『Green Day(グリーン・デイ)』というパンクロックバンドの曲や
1957年~1970年で活動していた『The Beatles(ザ・ビートルズ)』というロックバンドの曲
など様々なアーティストの楽曲を集めたミックステープを父親からもらい、いつも聞いていたそうです。
小さいときから、いろんなアーティストの曲を聴いていたから、現在自分で楽曲を作ることができているんだなと納得しました!
才能に加えて、当たり前のように音楽の勉強をしていたということですね。
クラシック音楽や声楽を小さいころから学んでいた!
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ビリーアイリッシュは様々なアーティストの曲を聴いて、音楽の勉強をしていました。
ですが、音楽というのはロック系だけではありません。
実はビリーアイリッシュは8歳のころ、『ロサンゼルス・チルドレン・コーラス』という児童合唱団に所属していました。
そこでは、クラシック音楽や声楽などを学んでいたそうです。
ビリーアイリッシュの曲はジャンルに縛られない感じがしていたのですが、なるほど、音楽の幅がそもそも広いんですね!