2020年1月15日に、第162回直木賞を「熱源」を書いた川越宗一（かわごえそういち）さんが受賞されました。
川越宗一さんは、以前カタログ通販会社である「ニッセン」に勤めていらっしゃいました。
ニッセンでは「スミス」というキャラクターでTwitterを担当されていて、そのツイートがおもしろいと密かに人気がありました。
今回は
- 川越宗一さんがニッセンでスミスをやっていた期間
- 川越宗一さんがニッセンのスミスをやめた理由
- スミスのツイート
などをまとめてみました！
川越宗一（スミス）のツイッターはいつからいつまで？
川越宗一さんはニッセンで「スミス」というキャラクターとしてツイートを始めたのは、2011年4月11日です。
川越宗一さんは当時32歳でした。
こちらが、スミスとしての初ツイートです。
全国１０００万のニッセンファンの皆様こんばんわ（昼ですが）、はじめましてスミスといいます。３２歳、男子です。グランマさん、カムさんと並んで、これからちょこちょこつぶやいていきます。ひとつよろしくお願いします。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) April 21, 2011
ニッセンのTwitterアカウントは複数人で運用されていたようで、ニッセンのTwitter担当の一人として、川越宗一さんはツイートされていました。
何人かのツイッター担当キャラの中でも、スミスが一番人気があったみたいですね。
こちらのツイートでそのことがよく分かります。
「ニッセンアカウントはスミス1人が担当で人格が3つある」とささやかれているそうですね。でもちゃんと担当3人おります♪
最近フォロワーさまに仰って頂いたのは
＿人人人人人人人人＿
＞ 3人とも濃い ＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y￣
私濃いかなぁ…(つな)— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 10, 2018
上のツイートは「つな」というキャラクターのツイートですが、スミスの存在感の大きさを感じますよね。
そして、スミスとしてツイート担当を辞めることになったのが、2018年10月12日。
川越宗一さんが40歳のときです。
さて、ここで一つお知らせと、ちょっと自分語りをさせてください。まずお知らせが何かといいますと、今日でぼくスミスは、ツイッター担当者を引退します。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
突然のニッセンツイッター引退だったそうで、ニッセンのフォロワーや、他のニッセンツイッター担当の方に寂しさを与えることになりました。
先週ご報告の通り、本日からメリッサとつなの2名体制となります。
今後もニッセンと当アカウント、どうぞよろしくお願いいたします！なおスミスへ頂戴したお言葉は、本人からの返信はかないませんが全て拝見させて頂いております。温かいお言葉、本当にありがとうございます。(つな)
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 15, 2018
みなさまもご存じのとおり、長らく弊社のツイッター担当をつとめたスミスが引退し、昨日からつなと私・メリッサの2名体制となっております。みなさまには青天の霹靂のような出来事だったため、まださみしくお思いの方や、戸惑っておられる方もおられることと思います。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 16, 2018
以降は、「つな」と「メリッサ」の2人でつぶやいていくことに。
川越宗一がニッセンのスミスを辞めた理由は？
先週読了した「天地に燦たり」
琉球・朝鮮・薩摩が、秀吉の朝鮮出兵前後の時代を背景に交錯する目新しい構成の物語。琉球・朝鮮・薩摩それぞれに主人公がいて、その主人公たちもまたそれぞれの立場で交わり合う。そして、“礼”がキーワード。じっくり読んで心に響く1冊。 pic.twitter.com/RNt0vXzErJ— プニ (@puni_puni111) March 25, 2019
川越宗一さんは2018年7月に「松本清張賞」と呼ばれる「良質な長篇エンターテインメント小説」を表彰する文学賞を受賞されています。
この受賞がきっかけで、おそらく川越宗一さんは小説家として本格的に活動しようと思ったのだと思います。
そして、「松本清張賞」受賞から約3ヶ月後の2018年10月に、スミスも引退することになったのだと考えられます。
ツイッター担当を引退されてからも、ニッセンで別業務をされていたみたいです。
ですが、この頃から2018年度いっぱいでニッセンを退職される準備に入られたのではないかと推測します。
川越宗一（スミス）最後のツイートは？
2018年10月12日、スミスの引退日のツイートを紹介します。
何やら、意味深な内容からスミスさんのツイートは始まります。
このへんな担当者はは、まだ当アカウントにいるのです。たぶん。という感じですが、お久しぶりですスミスです。きょうもニッセンと当アカウントをよろしくお願いします。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
ふと思ったのですが、ぼくはスミスというよりも、かつてスミスであった誰か、あるいはスミスだと思い込んでいる誰か、というほうが実態に近いのかもしれません。スミス（であったかそう思い込んでいる誰か）
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
先日、ぼくスミスのツイートをディープラーニングで学習、再現した人工知能「スミ田」を満を持して１時間だけ投入したのですが、いま読み返して「やっぱりすごいよなあ・・・（開発者のドクターストレンジラブ田が）」とか、「あーこれオレいいそう、いったわ」みたいな感慨にひたっています。スミス pic.twitter.com/vxki7ehffC
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
さて、ここで一つお知らせと、ちょっと自分語りをさせてください。まずお知らせが何かといいますと、今日でぼくスミスは、ツイッター担当者を引退します。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
7年半ほど前、おっかなびっくりツイッターに出てきて以来、ぼく個人的には人生観がかわるようなことが、ツイッターの魔法のようなことが、たくさんありました。皆様にもいくばくかでも楽しんでいただけていたら、それはとても、とてもとっても、うれしいことです。スミスhttps://t.co/oLRMkXThR9
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
ぼくのツイートを学習した人工知能「スミ田」がは最初「ありがとうございます」と「申し訳ありません」しか言わなかったのですが、たくさんのお礼とお詫びを申せる機会に恵まれたのだなあ、と幸せな気持ちになりました。ぼくは、それがしたくてツイッターに来たのです。https://t.co/OhspbiBWRM
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
ニッセンは通販という業態で、なかなかみなさまと対面することがありません。いまは、ひとりおひとりにお礼やお詫びを申せる、とてもいい時代になりました。たくさんのかたとお話しできて、とても光栄でした。ツイッターを担当になれて、ほんとによかったです。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
コラボやオリジナル商品の企画も、ツイッターで出会えたみなさまあってのことです。ここで一言でまとめてしまうのはとても恐縮なのですが、とても充実した七年半でした。心からお礼を申します。ありがとうございました。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
当アカウントは、つなとメリッサが、これからも元気に運用してまいります。ぼくはニッセンの別業務で、引き続きみなさまとかかわり続けます。そんなこんなのニッセンと当アカウントを、今後もどうかどうか、引き続きご愛顧ください。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
当アカウントは、つなとメリッサが、これからも元気に運用してまいります。ぼくはニッセンの別業務で、引き続きみなさまとかかわり続けます。そんなこんなのニッセンと当アカウントを、今後もどうかどうか、引き続きご愛顧ください。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
（これまでお話しさせていただいた、ご覧いただいたおひとりおひとりに感謝しながら、ログアウトします。ニッセンと当アカウントは、これからもがんばります。どうかどうか引き続き、よろしくお願いいたします。スミス）
— ファッション通販のニッセン (@nissen) October 12, 2018
ニッセンは通販会社です。
通販という性質上、直接お客さんと対面して、商品を販売するわけではないですよね。
しかし、ツイッターを通して、普段ニッセンを利用してくださっているお客さんとコミュニケーションをとれたということに、スミス（川越宗一さん）は感謝と充実感を感じられたようです。
ちなみになのですが、実は川越宗一さんはパートから社員になられたそうです。
得意な文章を生かしたツイッター担当は、まさに川越さんにとって天職だったのではないでしょうか。
私個人としては、スミス最後のツイートのこの部分が気になりました。
7年半ほど前、おっかなびっくりツイッターに出てきて以来、ぼく個人的には人生観がかわるようなことが、ツイッターの魔法のようなことが、たくさんありました。
「人生観が変わるようなこと」「ツイッターの魔法」とはなんでしょうか。
川越さんのみぞ知るだとは思いますが、
ツイッターというツールで「文章」を使って人を楽しませるという経験が、もしかすると川越さんが小説を書くきっかけになったのかもしれません。
ニッセンTwitterスミスの名前の由来は？
川越宗一さんが「スミス」という名前にした由来元について書かれているツイートを見つけました。
スミスです。スミスの名前はアイアンメイデンのエイドリアン・スミスから頂戴していますが、最近押しているトップをねらえ！にもスミスって出てきたなあと、今になって思い出しました。
— ファッション通販のニッセン (@nissen) May 24, 2011
こちらのツイートによると、『アイアンメイデン』の「エイドリアン・スミス」からスミスという名前をとったようですね。
アイアンメイデンというのは、1975年に結成され現在も活動中の、イングランド出身のへヴィメタルバンドです。
今日はエイドリアン・スミスの61歳の誕生日！
アイアンメイデンの全盛期を支え現在もメンバーとして活躍するギタリスト！
メイデンには欠かせない存在！
メイデン最高！ pic.twitter.com/CUZDZCdwaS— 愛知のメタラー (@Ilovehrandhm) February 27, 2018
そのバンドのメンバーの一人である、ギターリストのエイドリアンスミスが一番好きなのか、川越宗一さんは「スミス」という名前でニッセンのツイッターを担当されていました。
ちなみにですが、川越宗一さんはニッセンに入社するまえは、バンド活動をされていたそうです。
下のツイートには、バンドが趣味でベース担当と書いていますね。
スミスはバンドが趣味でベース担当です。ミュージックマン一本を長年使ってきたのですが、新しい相棒を探しています。ジャズベがいまのところ第一候補です。ちなみにニッセンでも「楽器と教則本」という信じられない名前の商品を扱っております。http://bit.ly/lJnVPW
— ファッション通販のニッセン (@nissen) May 17, 2011
ニッセンのツイッターでも、音楽関係のツイートもけっこうあります。
ちなみに、上のツイートに書いてある「ミュージックマン」とは、アメリカのギターやベースの楽器ブランドです。