2020年3月20日に「100日後に死ぬワニ」が最終回を迎えました。
主人公のワニが亡くなってしまってから、「100日後に死ぬワニ」書籍化や映画化などのメディアミックスが発表され、マイナスな方向に一部の人の間で騒がれています。
大手広告代理店の「電通」が「100日後に死ぬワニ」に絡んでいたのではないかという噂がネット上で出回っていて、嫌だなと思う人もいるみたいです。
ただ、これはあくまでも噂であって、実際はどうだったのか?
「100日後に死ぬワニ」に関わっていた音楽グループの「いきものがかり」と、作者のきくちゆうきさんが、2020年3月21日にTwitter上で対談ライブ配信をされました。
水野良樹(いきものがかり)ときくちゆうきとの対談動画
水野ときくちさん https://t.co/t8vzR65PxA
— 水野良樹(いきものがかり、HIROBA) (@mizunoyoshiki) March 21, 2020
「いきものがかり」の水野良樹さんと、「100日後に死ぬワニ」の作者きくちゆうきさんの対談動画がありました。
約47分の対談の中で様々なことが語られました。
このような対談がされた背景には、水野さんが言うには、
純粋な作品のメッセージが伝わらない。
世間では、構造や仕組みに注目がいってしまい全てを話さないと素直に伝わならい。
素直だということを証明しないといけない世の中になった。
ということで対談をされたそう。
それでは、話の内容を簡単にまとめてみました。
要約です。
100日後に死ぬワニは電通と絡んでいない【電通ワニはガセ!】
結論をいうと、「100日後に死ぬワニ」は電通が関係したという事実は一切ないようです。
上の「いきものがかり」の「生きる」のムービーで「100日後に死ぬワニ」とコラボしています。
「いきものがかり」の水野良樹さんがいうには、「いきものがかり」は「100日後に死ぬワニ」に途中から参加したそうです。
最初から大きくメディア展開しようと仕組まれていたわけではなかったと。
100日でやったこと
・公式運営会社との契約
・書籍化の契約から発売日決定
・映画化の決定
・大量グッズの製作、生産
・LOFTのイベント、売り場確保
・いきものがかりにテーマ曲の依頼、作曲
これだけの事を100日でやったってのはちょっと信じられないなぁ
というか100日で可能なのか…— 青林檎@まーくん/h+JP (@g7Zhy2PPBVTPTCj) March 21, 2020
ここまで大きくなったのは、「100日後に死ぬワニ」という作品に動かされた、水野良樹さんのような熱量のある方たちが動いた結果だったみたいですね。
後から、雪玉がコロコロ転がるように大きくなったということです。
この書籍化や映画化やグッズ化が最初から仕組まれていたわけではなかったため、2月中旬から急いで仕上げたそうです。
当初は間に合うかどうかということでしたが、いろんな方の熱量によって2020年3月20日に、メディアミックスを公表することができたそうです。
例えば、「いきものがかり」の水野さんが曲をつくるにしても
- 曲書いて
- スケジュール整える
- アレンジして
- スタジオで撮って
- レーベルのあれこれ
など様々な過程を、周りのスタッフの協力ですごい速さで進んでいったそう。
現場では、奇跡が起こった感覚だったといいます。
この奇跡が外側から見たら、最初から仕組まれたものように見えたのかもしれないと。
100日後に死ぬワニが電通と絡んでいる噂はどこから?
「いきものがかり」の「生きる」のムービーの制作に、電通の大石さんがかかわっていたといいます。
といっても、1つの作品を作るチームの1人して入っていたというだけ。
電通がプロジェクト起こしていただけでなく、映像制作に詳しい電通の一人がたまたま入っていただけの話。
「100日後に死ぬワニ」× いきものがかり「生きる」の動画の概要欄には、制作スタッフとして次のような名前が書かれていました。
Movie Staff
CD/企画:大石タケシ
AD :小杉幸一
PR :谷村直泰
PM :小林拓路
演出 :鈴木菜音
編集 :柳原聡子
PRプランナー:根本陽平
水野さんが言っていた大石さんとは、おそらく大石タケシさんのことでしょう。
PRプランナーの根本陽平さんも、電通の方という情報もあるので、おそらく映像制作に関しては、電通のチームに投げていたのだと思われます。
「100日後に死ぬワニ」は弱小ベンチャー企業と関係していた
完全に作者のきくちゆうきさんが1人でここまでの企画をしていたわけではありません。
あとから、様々な方が加わっていくことで、ここまで大きなプロジェクトになったと。
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その始まりは、「100日後に死ぬワニ」の12日目か13日目のこと。
日付にすると、2019年12月23日、24日のこと。
はっきりと聞き取れなかったのですが、「ウレシカ」?というベンチャー企業のナカオさんがきっかけとなっていたようです。
このベンチャー企業は電通に営業に言っても見向きもされないほどの、まだまだ始まったばかりの会社だそう。
ナカオさん自身は弱小企業だとおっしゃっていました。
2019年12月23日ごろに、ナカオさんはとあるイラストレーターさんに「あることで一緒に仕事がしたいです!」と頼んだそう。
すると、そのイラストレーターさんが、「僕じゃなくて、今やるならきくちっしょ!」
ということで、そのイラストレーターさんが、きくちゆうきさんに話を繋いだみたいです。
そして、2019年12月29日ナカオさんはきくちさん宅に行き、「手伝わせてください!」と「100日後に死ぬワニ」とのコラボのオファーをすることに。
正式にグッズなどの展開が始まったのが2020年1月7日だそです。
「100日後に死ぬワニ」といきものがかりがコラボしたきっかっけは?
「ファイヤーバブル」という会社のサトウさんから「100日後に死ぬワニ」とコラボして曲作れるんじゃないか?という話があったそう。
まず間に合わない、と思っていたが、実際に「いきものがかり」の水野さんときくちゆうきさんが会うことになり、話をして作ることになったといいます。
スタッフやメンバー、チームが一丸になって、作り上げたといいます。
「いきものがかり」は2019年12月25日に、所属していた「キューブ」という事務所から独立されることが発表されました。(4月から自分たちで会社立ち上げ)
「いきものがかり」が独立して柔軟に動けるという偶然もあって、「100日後に死ぬワニ」とのコラボ曲が作られるという流れになったそう。
「100日後に死ぬワニ」で作者が伝えたかったこと
20歳のとき友達を交通事故でなくす。
ワニくんはきくちさんの友達がモデル。
ストーリーはきくちさんの経験や友達の話も入っている。
友達が亡くなる数時間前に遊びの誘いがあった。
けれども、「今日はいいかな」ということで友達とは遊びにいかなかった。
数時間後、友達が交通事故で亡くなる。
後悔して欲しくない。
いろんな人が自分の過去を振り返る。
そのときにいい人生だったと思えるような人生にしてほしい。
限りがある時間の中で生きているわけで、周りにいる人を大事にして一緒にいる時間を大切にしてほしい。
誰しも誰かが亡くすという経験がある。
作品で批判されるのは仕方ないと。
でも、電通がらみがのヘンな話が出てきた。
熱量のある人が動いているのに、大きな組織が裏で動いていてみたいな。
悲しい。
「100日後に死ぬワニ」のグッズ化や映画化について
— 100日後に死ぬワニ 公式 (@100waniOfficial) March 20, 2020
グッズ化に批判はある。
ワニを応援した人にワニのグッズを手にして今を大事にすることを思い出したり
結局金儲けかよと言われる。
でも、自分たちが正しいと思ってることをやっている
限られた時間の中で生きているのだから今を大切にしてほしいというメッセージをワニをみるたびに思い出してもらえたら。
映画化は突然きた。
Twitterでやるからこそ意味のある作品になると、きくちゆうきさんは思っていた。
でも映画化の話を聞いて、熱意が感じ取られたから、映画化になったという。
Twitterやって、いろんな意見がきた いい悪い両方
やるべきことをやるべきだとやりきった。
後悔しないように今やるべきことをやって。
ワニのアイコンにして、連絡が来なかった人と連絡するようになった。
という読者からの感想があった。
「100日後に死ぬワニ」100話の解説
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「100日後に死ぬワニ」100話の解説を、きくちさんがされていました。
ラストの解釈は読者に委ねている様子でした。
ただ、こういう思いはあったそう。
20歳のとき自分は行動できなかった。(友達が亡くなる数時間前に、その友達と遊ぶという選択をしなかった)
でも、ネズミもワニも行動した。
ネズミは待ち合わせに来ないワニを迎えにいくという行動をした。
ワニも自分から動いてトリを助けるという行動をした。
自分がワニだったらどう行動していたか?
終わりを決めると、今するべきことが見える。
死ぬことを意識すると、今が輝く。