2019年10月8日に、囲碁棋士の芝野虎丸(しばのとらまる)さんが史上初となる10代の名人位を獲得されました。
偉業を達成して注目されている芝野虎丸さんですが、実は2歳年上のお兄さんとがいらっしゃいます。
そして、お兄さんも囲碁をやっていらっしゃいます。
今回は、芝野虎丸さんの兄のプロフィールや囲碁の活動についてまとめてみました。
芝野虎丸の兄 芝野龍之介の学歴は?
芝野龍之介のプロフィール

名前:芝野龍之介(しばのりゅうのすけ)
生年月日:1997年12月2日
出身:神奈川県
段位:二段(2019年10月現在)
所属:日本棋院東京本院
経歴:2017年初段(プロ入り)
2019年二段
芝野龍之介の学歴
芝野龍之介さんの中学~大学ですが、
中学校:東京大学教育学部附属中学校・高等学校
高校:東京大学教育学部附属中学校・高等学校
大学:東京理科大学経営学部
です。
東京大学付属中等教育学校は、中高一貫の学校で東京大学教育学部の研究学校です。
双子の研究がされていて、毎年1組~10組程度の双子児枠で入学されているそうです。
偏差値としては55。
2016年に東京理科大学の経営学部に入学されました。
偏差値は60~62の学校です。
大学の志望理由は入れそうだったからということ。
芝野龍之介さんはアマチュアで最年少記録!?
芝野龍之介さんが囲碁を始めたきっかけは?
芝野の龍之介さんは6歳のころ(2003年)に囲碁を始められました。
囲碁漫画の「ヒカルの碁」のファンの父の影響で弟の芝野虎丸さんと一緒にルールを覚えたことがきっかけ。
芝野龍之介さんが小学校2年生(2005年)に囲碁教室に通うようになり、翌年2006年には日本棋院のある教室で励まれました。
アマチュア二段を獲得した後も上を目指し、一流の棋士を輩出している「洪道場(ほんどうじょう)」に入りました。
洪(ホン)道場は、伝統文化の囲碁を研究し、強いプロ、アマ棋士を育てるのを目的として 2005年市ヶ谷で始まりました。
2009年、初プロ棋士が誕生して以来、2019年1月現在20人のプロ棋士が誕生しました。
出典元:洪道場
その後もプロを目指すために、試験に合格し2010年の13歳で日本棋院の院生に。
日本棋院はプロを目指す方が集まる場所で、練習環境やプロ試験に有利ということで、プロ志望の人は院生になる人が多いそうです。
ただ、プロになる前に年齢制限により棋院を卒業することになりました。
芝野龍之介は17歳のときにアマチュアで日本一

アマチュア囲碁の日本一を決める「第61回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会」(毎日新聞社・日本棋院主催)がこのほど東京都千代田区の日本棋院会館で開かれ、上鶴間本町在住の芝野龍之介さん(17)=東京大学付属中等教育学校6年=が史上最年少で初優勝した。
2015年9月の大会で、アマチュアの大会で最年少で優勝されています。
しかも、このとき高校3年生で大学受験生ですよ(笑)
文武両道とはこのこと。
ただ、さすがにプロ棋士の試験は11月ということもあり、2015年の年には受験されませんでした。
少し前のことですが、
なんと!ついに!なんと!
理科大囲碁部の芝野龍之介(1年)が東京本院冬季棋士採用試験本選で1位になりました!おめでとうございます‼︎ついに4月から入段です。感無量ですね…横塚力初段に続いて現役では理科大2人目のプロ棋士誕生です!
— 東京理科大学囲碁部 (@tus_igo) December 13, 2016
そして、2016年に東京理科大に合格されて、その年の2016年11月に「東京本院冬季棋士採用試験本選」で1位になられ、翌年2017年の4月にプロになられました。
東京理科大学に入学後は、洪道場に週4日通い、うち2日は泊りがけというハードスケジュールをこなされ、努力の賜物といえますね。
芝野龍之介の動画【講師としての活動】
芝野龍之介のインタビュー動画
上のインタビュー動画は2018年10月2日公開のものです。
このとき芝野龍之介さんは初段でした。
芝野虎丸さんは喋り方が独特ということで話題になっていますが、実は兄の龍之介さんも話し方が独特ですね。
口というか歯をあまり開けないで話す話し方だったり、ちょっとしたしぐさだったり、見比べてみると似てますね。
講師として活動している
プロ棋士として講師の活動で大盤解説などをされています。
2018年12月22日のクリスマス企画として、コスプレで盤上でNHK杯の読み上げで有名な星合志保さんとの対決をされています。
りすのニット帽をかぶっている芝野龍之介さん、かわいいですね!
ゆるキャラっぽい(笑)
芝野龍之介と弟芝野虎丸は仲良しで本も出版!
芝野龍之介ブラコン説
芝野龍之介さんは弟の虎丸さんが、史上初10代で名人になられたときに、こんな過去ツイートをリツイートされていました。
芝野虎丸のここがすごい
・入段ニ年目で勝率第1位賞(九月入段だったため実質一年目)
・史上最速七段昇段
・一般棋戦の竜星戦で最年少優勝
・タイトル獲得最短記録(全棋士参加棋戦)
・暇さえあれば対局している
・数々の萌え要素芝野虎丸のここがダメ
・囲碁界でしかあまり有名じゃない— 芝野龍之介 (@igospicyspy) August 3, 2017
箇条書きで、弟の虎丸さんのスゴイところを書き並べられています。
で、最後から2番目の箇条書きの内容が
・数々の萌要素
です。
芝野龍之介さん、めちゃくちゃ弟好きじゃないですか!
弟の虎丸さんのどんなところに萌えているのでしょうか。
こういう仲のいい男兄弟って、見ていてなんだか癒されますよね。
『アルファ碁Zeroの衝撃』出版
芝野龍之介さんと芝野虎丸さんは2人で書いた本を、2018年5月16日に出版されています。
これは仲のいい兄弟じゃないとできないですよ1
2016年3月に囲碁AI「アルファ碁」が人類代表である李世九段を破ったことが、囲碁界に衝撃を与えたそうです。
この約1年半後に、自己学習だけで人間より強くなった「アルファ碁ゼロ」というAIが誕生し、人間とは違う手が出てくるほどです。
龍之介さんと虎丸さんの共著である『アルファ碁Zeroの衝撃』という本では、囲碁AIの棋譜80局を芝野龍之介さんと虎丸さんが解説されています。