2019年に全日本柔道選手権大会で初優勝を飾り、好調の波に乗っているウルフアロン選手。
全日本柔道選手権大会、世界柔道選手権大会、五輪(柔道)の全てを制覇して「三冠王」になるという、スケールの大きな夢をこれまで追ってきました。
2019年の全日本柔道選手権大会と、
2017年ブダペストで行われた世界柔道選手権大会は優勝を飾り、残るはあと五輪(柔道)のみとなっています。
また、その容姿がイケメンであり肉体美も注目されています。
今回は大注目のウルフアロン選手の容姿や筋肉に対するこだわりについてまとめてみました。
ウルフアロンの筋肉がヤバイ!イケメン画像
おれは1人で何をしているの?#胸毛剃りました#謎のサイドチェスト pic.twitter.com/rgmKLHrKKC
— ウルフアロン A.WOLF (@maronaaron0225) June 27, 2018
やはり柔道をしていて、アメリカ人の血筋が入っているとなると純粋な日本人より筋肉のつき方や質が違うのかもしれません。
画像でも分かる通り、何と言ってもすごいのは胸板 胸筋と、肩腕でしょう。
筋トレを始めたきっかけ
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ウルフアロンは高校生の時に本格的な肉体改造に励んだようですが、そのきっかけも同じくアメリカ人の父を持つハーフ柔道家のベイカー茉秋さんだったようです。
柔道を始めた春日柔道クラブの1学年上にベイカー茉秋さんが在籍しており、ここから東海大学まで長い付き合いとなりました。
ずっと同じ場所で稽古に励んでいましたが、ベイカー茉秋さんとの力の差を痛感してきたウルフアロン選手は、筋力スタミナアップに力を入れたそうです。
そのメニューは、
- 筋トレを週5日
- 1分間で代わる代わる相手をなぎ倒す稽古
- 試合時間残り30秒を想定した乱取り
このようなトレーニングを取り入れることのより、12分間全力で戦っても疲れないスタミナを手に入れ、ベンチプレス160kgを持ち上げるまでの強靭な肉体までも手に入れられました。
そして全日本選抜体重別選手権の100kg級決勝で、リオデジャネイロオリンピック銅メダリストの羽賀龍之介選手を12分の激闘の末に破り、見事世界選手権代表に選ばれるという結果を残すことになりました。
1つ先輩のベイカー茉秋選手に対してウルフアロン選手はこう語っています。
「僕はあの人の背中を見て、技とかマネをして結果を残せるようになってきました。
そういう面で、僕的には『見て学んでいる』という部分がありますね。試合を見ていても取り入れるべき部分がすごく多いので」
と今でも尊敬の意を示していらっしゃいました。
ベンチプレス
#ハンガリー の #ブダペスト で行われている #世界柔道 の #男子100㌔級 決勝で、#ウルフ・アロン選手 が延長の末、ジョージア選手に優勢勝ちし、初優勝を決めました(撮影・伊藤暢希)<鈴>https://t.co/n3hMxumo4Q pic.twitter.com/eONsq2fSfb
— 共同通信写真部 (@kyodo_photo) September 2, 2017
なんでも東海大浦安時代ベンチプレスで160kgを持ち上げたんだとか。
では他の重量級トップアスリートは一体どのくらいなのでしょうか。
第65代横綱 貴乃花 200kg
第68代横綱 朝青竜 200kg
プロレスラー 佐々木健介 200kg
プロレスラー アントニオ猪木 200kg
シドニーオリンピック100kg超級 銀メダル 篠原信一 170kg
アテネオリンピック ハンマー投げ 金メダル 室伏広治 170kg
シドニーオリンピック 100kg級 金メダル 井上康生 170kg
元阪神タイガース 金本知憲 150kg
有名トップアスリートではありませんが、
パッション屋良 160kg
ケイン・コスギ 155kg
こうしてみると160kgのベンチプレスは確かに凄いですが、トップアスリートとしては普通ということがわかります。
2017年12月 母校・東海大での稽古中、半月板を損傷してしまい年が明けた2018年1月に手術を余儀なくされました。
予定していた国際大会をキャンセルし、世界選手権の代表選考会を兼ねた4月の全日本選抜体重別選手権も欠場となりました。
そこからリハビリ中から上半身の筋力アップを取り組み、ベンチプレスはこれまでより10キロ重い180kgを持ち上げられるようになったと言います。
歴代のベンチプレスの記録まであと少しですね。
ウルフアロンの筋トレ・トレーニング動画【動画アリ】
ウルフアロン選手はYou Tubeに自身のトレーニング動画を各パーツごとにアップしています。
胸の筋トレ
開始30秒は、2019年に飼い始めたという愛犬(フレンチブルドック)のオレオとイチャイチャするお茶目なウルフアロン選手を拝むことができます。
1分26秒から、5分47秒までがトレーニング映像です。
トレーニング内容は、
- ベンチプレス
- ダンベルベンチプレス
- ダンベルフライ
- 自重トレーニング
となっています。
この動画ではマックスで140kgのベンチプレスを上げられています。
3分50秒のところでは使った器具を自ら片付けており、毎回必ず片付けと補助についてくれたサポーターの人への感謝は忘れずに行っているそうです。
多くの柔道選手が柔道には胸のトレーニングは必要ないと言っているそうですが、
ウルフアロン選手は胸の筋肉は必要だと語っています。
外国人選手は密着が得意な選手が多く、距離をとって試合をしないとやられてしまう場面で胸の力を使って相手との距離を取るのだそうです。
必ずしも胸筋が不可欠とは語っていませんが自分の柔道スタイルを見つけ、自分にあったトレーニングをすること、足・背中・胸のバランスが大事だと語っておられます。
いつもトレーニングをするときはREP数(一度にこなす回数)を多くしているそうで、多くの選手はREP数は5〜6回程だそうですが、ウルフアロン選手は平均で10回ほどです。
4分間の試合の中で100%の技を何回出せるかが勝敗を分け、筋肉的持久力が絶対不可欠だと語っておられます。
その為、軽いもので回数をこなすよりも、重いもので回数をこなすことが持久力を上げるのに必須だと言います。
脚の筋トレ
2分20秒から最後までトレーニング映像です。
ウルフアロン選手のお茶目で面白い一面も見たい方は最初から見ていただくといいかもしれません。
最近ファイテンの青汁を飲み始めたそうで、痩せやすい体つくりをサポートしてくれるそうで、味もすっきりしていてとても飲みやすく、試合前の過酷な減量のアシストをしてくれるそうです。
トレーニング内容は、
- ダンベルスクワットアップ
- ダンベルスクワット75kg 20回
- ダンベルスクワット82.5kg 20回 3セット
- レッグプレス113.4kg フル20回 パーシャル30回 3セット
- レッグプレス131.5kg フル20回 パーシャル30回 3セット
後編の動画に続きます。
こちらは始まりから7分54秒までがトレーニング映像です。
トレーニング内容は
- カーフレイズ
- レッグエクステンション
- レッグカール
- サーキット
- 大内刈ランジ
- 足払い
- バランスボールランジ
いつも脚のトレーニングをしている 大野トレーニングジムのトレーナー 中村貞夫さん(通称 サド夫さん)を紹介しています。(7分54秒~8分40秒)
回数をこなし乳酸を溜めさせ、試合に近い状態にして筋持久力をあげることが今回の目的だったそうです。
トレーニングでケーブルを使った 大内刈ランジ は自身で考案されたそうで、ウルフアロン選手は試合で足技を使うことが多いのため、自身のスタイルにあったトレーニングを練習時だけでなく筋トレメニューにも加えたそうです。
自身でアレンジしたメニューもそうでないメニューも、全てが柔道の何かに直結していないと何も意味がないと語っており、自分の柔道に添加されることであれば何でもされるんだとか。
同じくバランスボールランジも、柔道はバランスを崩し合う競技だからバランス感覚はものすごく大事だと語っています。
ウルフアロンの食事や料理のこだわりは?
減量法
基本は筋力トレーニングをしているウルフアロン選手なので、
「たんぱく質多め、炭水化物少なめ」が基本だそうです。
2019年8月に行われた東京世界大会に向けての合宿中、体重が一時は108キロまで増量したときに、「鹿児島地鶏ダイエット」を始めたことを話しています。
たんぱく質多め、炭水化物少なめの食事を心がけるが、良質のたんぱく質をもたらすのが地鶏だといいます。
「自分は鳥刺しが好きで、通販でしっかりした地鶏を鹿児島から取り寄せて家で食べています」
とこだわりを語っておられました。
減量方法は常に試行錯誤してきたが、研究を重ねる中で理想的なダイエット食が地鶏だそうです。
値段も「100グラム200円とかで、安いっすよ」と、胃にも懐にも優しい、素晴らしい食材であることを力説しておりました。
料理男子の一面も
最近「気分転換に」と始めたのが料理で、特に魚をさばくことにハマっているという。
今年の正月には鯛を捌いている動画がYou Tubeにアップされています。
洒落を言いながら丁寧な解説付きで手際よく捌いています。
You Tubeの料理解説を見ていたら自分にもできそうだと思ったことがきっかけだそうで、今やヒラメの5枚おろしまでできるようになり、かなり本格的になってきています。
得意料理は「アジのなめろう」
臭みを取るため、酢と流水で洗ったり、青じそを混ぜ込むなどのこだわりがあるそうです。
ウルフ家では、奥さんが
「私、料理しなくていいの?」と言うほど料理にはまっているみたいです。
ウルフアロンの筋肉の変化
ストイックにトレーニングをしているウルフアロン選手に体型の変化はあるのでしょうか。
近年の写真で比較してみましょう。
2017年9月の写真です。
こちらが2018年6月時点
徐々に仕上がってきてるそうです.復帰戦でしたが,勝ち方を知ってるなという戦い方ですね.#了徳寺学園 #全日本実業柔道団体対抗大会 pic.twitter.com/cgG9jXyqFq
— 石井 孝法 (@Chomo_g) June 9, 2018
続いて2018年11月の写真です。
そしてこちらが2019年7月です。
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高校生の頃に本格的にトレーニングを始められたこともあり、近年では大きく変化はないように見えますが、2017年と2019年の写真を比べると上半身・首回りがより引き締まっているように見えます。
ダイエット法の発見なども締まりのいい体つくりの秘訣になっているのでしょうね。
ウルフアロンの筋肉、強靭な肉体エピソード
今日自転車乗ってた時にカーブでタイヤ取られて派手に2mぐらい吹っ飛んだんだけど、みごとに前まわり受け身して立ち上がれて、怪我もこれだけ。みんな柔道した方がいいよ。 pic.twitter.com/m76WNboDnh
— ウルフアロン A.WOLF (@maronaaron0225) March 6, 2020
2020年3月6日、ウルフアロン選手は自身のTwitterで自転車転倒事故に遭ったが軽傷で済んだそうです。
右手の写真1枚を投稿して、
「これ見てください。今日チャリ乗っている時にカーブでタイヤ取られて2メートルぐらい吹っ飛んだのに、奇跡的に前まわり受け身を取ったら軽傷で済みました。柔道最高!」
と6歳から始めた柔道に感謝しており、日頃のトレーニングのある意味賜物なのかと思います。
ハッシュタグには「#終わったかと思った」と、無事でよかったとホッとするような気持ちを表しています。
https://netatori.com/aaron-wolf-family/