テコンドー男子58キロ級でオリンピック出場の鈴木セルヒオ(すずきせるひお)選手は、テコンドー界の貴公子と呼ばれています。
鈴木セルヒオ選手の名前を見てもハーフ?と思った人もいるでしょう。
しかも、顔もハーフ系のイケメンですよね!
鈴木セルヒオ選手は生まれこそ日本ですが、一度海外へ移住しています。
そんな彼はいったいどんな国の、どんな環境で育ち、どんなバックグラウンドを持っているのでしょうか?
今回の記事は、鈴木セルヒオ選手の出身や家族などの情報をまとめてみました。
鈴木セルヒオのプロフィール
名前:鈴木セルヒオ(すずきせるひお)
生年月日:1994年10月9日
出身地:神奈川県川崎市
身長:177㎝
高校:漢城高等学校(韓国)
大学:大東文化大学
所属:東京書籍
鈴木セルヒオ選手には3歳年上の兄と、6歳年下の弟がいます。
弟は現在大学生でありながら、鈴木セルヒオ選手と同大会68㎏級で優勝を決めた鈴木リカルド(すずきりかるど)選手です。
そして長男は鈴木ブルーノさんです。現在は研修医として働いているようで、将来は外科医として活躍したいそうです。
鈴木セルヒオはハーフ?
結論から言うと日本人の父である鈴木健二(すずきけんじ)さんと
ボリビア人の母である鈴木ノルマ(すずきのるま)さんの子供、つまりハーフになります。
せっかくなので、鈴木セルヒオさんのお父様とお母様の出会いがドラマみたいに奇跡すぎるので、ご紹介します。
木健司さんは南米でバイクの旅をしていたそうです。
ところがその途中、不運にも健司さんは道路の亀裂にタイヤがはまり込んで大きな交通事故を起こしたそうです。
父である鈴
健司さんは一命を取り止め、入院生活を送ります。
そして1ヶ月後無事退院することになりましたが事故でのケガはまだ完治しておらず、看護婦さんの紹介もあり現地の日本食レストランでアルバイトしながら療養していたようです。
その時に妻となったノルマさんと出会い、健二さんが一目惚れし交際を始めたようです。
そして3人の子供を授かります。
鈴木セルヒオ選手は、「この事故がなかったら僕たちはいなかったです」と語っています。
この国境を越えた奇跡の出会いが、めぐりめぐって優秀な3人のお子さんを残すきっかけとなったんですね。
うらやましいです。
鈴木セルヒオの国籍は?日本からオリンピックに出る理由?
父親は日本国籍を母はボリビア国籍を所持している環境に生まれた鈴木セルヒオ選手。
つまり、鈴木セルヒオ選手は、日本とボリビアの2つの国籍を持っておられます。
ということは、日本からでもオリンピックは出られますし、ボリビアからもオリンピックに出ることができます。
ではなぜ、鈴木セルヒオさんは日本からオリンピック出場を選んだのか?
東京オリンピック主催者国のホスト枠があるからなのか?
テコンドーオリンピック最終選考でセルヒオが優勝した後に記者の方から二つの国籍を持ちながら日本を選択したのは東京オリンピックというホスト枠があるからですか?という質問をされた方がいました。
— suzuki kenji (@restkenchan) February 11, 2020
そして当然の事ながらその時には東京オリンピックはまだ決定はしていませんでした。ですからホスト枠があるから日本を選択したのか?という問いにははっきりとNOということです。
— suzuki kenji (@restkenchan) February 11, 2020
上のセルヒオさんのお父さんのTweetよると、東京オリンピックのホスト枠があるから日本から出場したわけではないと。
日本でオリンピック開催が決まったのは2013年のこと。
7年前ですから、セルヒオさんが18歳のときですよね。
日本代表でオリンピックに出場を目指したのは、セルヒオさんが18歳になる前の中学生のころです。
さらにそのころ、セルヒオ選手のお母さんはボリビアのテコンドー協会へ、セルヒオ選手への支援について尋ねたそう。
その時にボリビア人である家内が協会長に対してボリビアテコンドー協会は息子のセルヒオに対してどのような支援が出来ますか?とはっきりと伝えました。ボリビアでの代表選考や全国大会の時の渡航費用は援助していただけますか?と聞きました
— suzuki kenji (@restkenchan) February 11, 2020
協会長は強化策やオリンピックに向けての計画、海外合宿などの話をし始めました、そこで家内が再び金額の支援はありますか?と聞くと口を閉ざしてしまいました。それを聞いて家内はそうですか!それではセルヒオは日本での代表を目指しますとはっきりと伝えました。
— suzuki kenji (@restkenchan) February 11, 2020
残念なことに、ボリビアのテコンドー協会からはほとんど支援が得られないことを聞かされます。
そのため日本で代表選手を目指すことを、ボリビアテコンドー協会にはっきりと伝えたようです。
テコンドーは発展途上のボリビアでは、国際大会への参加も自費で行わなければならず、指導者や練習環境も全く整っていなかったそうです。
当時健二さんの仕事も安定しているとは言えない状況下で、現実的にオリンピック出場を実現するためには日本から出場を果たす他なかったのです。
さらにその話が決まった時は東京五輪はまだ開催決定がされていなかったので、ホスト枠があるから日本から出場するのかという問いに対してはっきりと健二さんはNOとしています。
鈴木健二さんはいいます。
「敗者に言葉や言い訳はありません。ただそこから這い上がって今回のオリンピック出場をきめたセルヒオにはただ拍手を送るしかありません。」
出典元:Twitter
鈴木セルヒオさんに勝ってオリンピックへ参加してほしいという強い思いを、父親は自らの行動で支えることで支援し続けたのです。
鈴木セルヒオは何語を話せる?
鈴木セルヒオ選手は日本の神奈川県川崎市で生まれ、父の夢のために5歳の時にボリビアに移住しています。
また高校生の時に韓国のテコンドーの名門高校への進学を果たし、韓国へ移住しています。
そして現在は日本の東京書籍と契約、就職し、午前中は同社の一般職務にあたり午後はテコンドーの練習をするという日々を送っています。
ボリビアはスペイン語圏なので、少なくともスペイン語、日本語、韓国語が喋れるということになると思います。
鈴木セルヒオ選手を動画などで調べるとスペイン語で話す母と話し、日本語で父と話す映像もありました。
どちらも流暢に話していたように見受けられました。
韓国語を話している映像は残念ながら探し出すことができませんでした。
鈴木セルヒオの実家やレストランはどこ?
鈴木セルヒオ選手の父である鈴木健二さんは現在レストランを経営しており、3店舗を構える程超人気店なのだとか。
場所はボリビアのサンタ・クルスですね。
場所も主要都市の中心地で、アクセス抜群です。
なんと、もともとは露天での開業から現在に至ったのだとか。
ボリビアはまだまだ発展途上国の一つであり、経済もあんていしていません。
そんなボリビア人の一般の人にも手が届きやすい価格で日本食を食べてほしい、という拘りを持ってお店を始めたそうです。
最初は焼きそばやラーメン、チャーハンなど材料費の原価がなるべく安いものから選んでお店に出し始めたのが始まりなようです。
今でもたくさんの人に来てほしいな、と思いながら仕事をしているのだとか。
https://netatori.com/suzuki-rikarudo-half/