2019年、坂道シリーズの第三弾「日向坂46」がデビューしたこの年は、年末の大型歌番組「紅白歌合戦」で、坂道全シリーズが一堂に会することに。
ところで、「坂道シリーズ」ってご存知でしょうか?
乃木坂46、欅坂46、日向坂46…。
3つの坂道グループがありますが、ファンでない方には「どれがどれだかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もしかしたら、「「AKB48」は知ってるけど、何が違うんだ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな坂道シリーズについてそれぞれのグループの特徴をご紹介します。
坂道シリーズができるまでの流れ
乃木坂46
坂道グループの第一弾(当時は坂道シリーズとは称されていませんでした)としてデビューしたのが乃木坂46です。
2011年8月に、AKB48の公式ライバルグループとしてデビューした乃木坂46。
プロデュース会社のSME(ソニーミュージックエンタテインメント)の所有ビルである「SME乃木坂ビル」という乃木坂にあるビルでオーディションの最終審査が行われたことから、「乃木坂」の名前が付いたようです。
AKBシリーズとは違って坂道シリーズが「46」なのは、「AKBよりもメンバーが少なくても負けない」という意気込みから「乃木坂46」になり、その後の坂道シリーズも「○○坂46」という名前になります。
乃木坂46のロゴマークも、紫色の三角形で坂道を表しています。
AKB48には、グループごとに劇場があり、その劇場の場所の名前の頭文字をとって名前を付けていることで有名です。(AKB48→秋葉原、SKE48→栄(愛知県名古屋市))
それに対して、坂道シリーズは自分のグループの劇場は持っておらず、また48グループの選抜総選挙なるものは開催していません。
グループのシングルのフォーメーションは、すべて運営で決めているようです。
この乃木坂46が発足したことにより、のちの坂道シリーズの道しるべになるグループとなります。
こちらは、メンバー増員のオーディション応募状況です。
1→2期生の時は大きく下がっていますが、坂道グループがどんどん人気になっているのが分かるのではないでしょうか。
〇期生 ※()内は最終オーディション日 | オーディション応募総数 |
1期生(2011/8/21) | 38,934名(最終合格者36名) |
2期生(2013/5) | 16,302名(最終合格者14名) |
3期生(2016/9/4) | 48,986名(最終合格者12名) |
4期生(乃木坂、欅坂、けやき坂(日向坂)合同のオーデション)(2018/8/19) | 129,182名(全体最終合格者36名、乃木坂配属11名) |
欅坂46
坂道グループの第二弾(ここから坂道グループと称されました)としてデビューしたのが欅坂46です。
欅坂46は、乃木坂46の妹グループとしてデビューし、乃木坂46とはまったく違う「クールなアイドル」という路線で売っています。
ロゴマークも、乃木坂の紫色の上に緑を重ねたロゴになっているデザインです。↓
乃木坂46の2015年2月22日に行われたライブ「3rd YEAR BIRTHDAY LIVE」内で、「乃木坂46 新プロジェクトメンバー1期生募集決定」という告知があり、その後「鳥居坂46」という新グループ結成を行うことが決定。
同年の2015年6月に、都内の鳥居坂にあるビル内で最終オーディションを行い、最終的に21名で活動することが決定しました。
〇期生 ※()内は最終オーディション日 | オーディション応募総数 |
1期生(2015/8/21) | 25,209名(最終合格者21名) |
2期生(乃木坂、欅坂、けやき坂(日向坂)合同のオーデション)(2018/8/19) | 129,182名(全体最終合格者36名、欅坂配属9名) |
けやき坂46
続いては、「けやき坂46」です。
あれ、さっき「欅坂46」があったけど、なんでひらがな表記…?そう思いませんか?
実は、欅坂46とけやき坂46は、ほとんど違うメンバーで構成されているのです。
欅坂46の1期生最終オーディションのとき、一人だけ辞退した少女がいました。
その少女の名前は、長濱ねるさんと言います。
とても可愛らしい女性ですよね。
実は長濱さんは、最終オーディションの日、実家の長崎のご両親から連れ戻されてしまいます。
ご両親は、まさか自分の娘が最終オーディションまでいくなど考えてもみなかったのでしょうね。
それでもあきらめきれなかった長濱さんは、ご両親を何とか説得し、東京に上京。
欅坂46の1期生と同等の扱いを受けてしまうのは、最終オーディションを受けていない長濱さんは他のメンバーにとって不公平になってしまうため、欅坂46のサブグループ「けやき坂46(ひらがなけやき)」を長濱さんを中心として結成することが決まります。
こちらの合格者が、のちの日向坂46の1期生になります。
こちらの合格者と、長濱さんを加えたメンバーで「ひらがなけやき」としての活動が始まりますが、「ひらがな2期生」が加入したのとほぼ同時期に、入れ替わるような形で長濱さんが「欅坂46」専任になります。
つまり、「ひらがなけやき」から長濱さんが抜けたことになります。
日向坂46
そして、2019年3月にデビューを果たした日向坂46です。
2019年の2月まで、「ひらがなけやき」として活動していましたが、「SHOWROOM」というライブ配信サービスを通して改名を発表します。
現在、「ひなたざか」とグループ名は呼ばれていますが、実在する坂の名前は「ひゅうがざか」と言います。
しかし、字画的に「ひなたざか」の方が運勢がよかったようで、そちらで読むことになったようです。
ロゴマークは、乃木坂の紫色の上に空色(水色)を重ねたロゴになっているデザインです。↓
改名、デビューする前は彼女たちの存在を知っている人は少なかったでしょう。
それは当たり前のことで、彼女たちの持ち楽曲を披露する機会が彼女たちの冠番組以外になかったからです。
その番組も深夜枠で放送されていたため、興味が特別なければ知る機会もなかったでしょう。
そんな彼女たちが、「改名」という形で日の目を見る機会が与えられた現在。
これからの日向坂46の活躍から目が離せません。
〇期生 ※()内は最終オーディション日 | オーディション応募総数 |
1期生(2016/5) | 約12,000名(最終合格者11名)+長濱ねる |
2期生(2017/8/13) | 約15,000名(最終合格者9名) |
3期生(乃木坂、欅坂、けやき坂(日向坂)合同のオーデション)(2018/8/19) | 129,182名(全体最終合格者36名、けやき坂配属1名) |
坂道研修生
ここまで、オーディションの推移をしっかり見て下さった方は、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「あれ?乃木坂4期生、欅坂2期生、けやき坂3期生の合格者は36人のはずなのに、足りない…」
実は、そこには合格したのにもかかわらず、グループに配属されなかった15名がいるんです。
それが、「坂道研修生」と言われる少女たちです。
彼女たちは、オーディションには合格したもののその後のグループ配属がされず、研修生と言う形で残っています。
これから3つのグループのどこに配属されるのか注目されている15名です。
乃木坂46、欅坂46、 日向坂46のイメージやコンセプトは違う?
ここまで3つの坂道グループをご紹介しましたが、3つのグループにイメージの違いはあるのでしょうか?
興味がない方には、「○○坂ってたくさんいてどれがどれだか…。」という方も多いでしょう。
そこで、3つの坂道グループのイメージの違いについてご紹介します。
乃木坂46
乃木坂46は、ソロ活動をしているメンバーも多いため、なんとなくイメージがつく方が多いのではないでしょうか?
白石麻衣さん、齋藤飛鳥さんをはじめとして、卒業生の西野七瀬さんが乃木坂46であることは知っている方も多いのではないでしょうか。
そんな彼女たちのイメージは「私立の女子高にいる、清楚なお嬢様」です。
公式で発表されているわけではありませんが、乃木坂46の楽曲はこのイメージを彷彿とさせる楽曲が多いです。
たとえば、2018年にレコード大賞を受賞した「シンクロニシティ」は、センターの白石麻衣さんを中心にとても美しい振付で話題になりました。
私立女子高の、清楚なお嬢様のイメージのグループが乃木坂46。
欅坂46
欅坂46は、絶対的なセンター・平手友梨奈さんを中心とした、「クールでかっこいいグループ」のイメージです。
特にデビュー曲「サイレントマジョリティー」は、当時中学三年生だった平手さんの年齢らしからぬその迫力で、この年一番の話題曲にしたと言っても過言ではありません。
この後も、社会に反抗した歌詞が特徴的な楽曲が多く、細く可愛らしい女の子たちが、大衆に抗おうとするその姿に、背中を押されたという若い人たちも多いようです。
クールでかっこいい、社会に対して抗いを見せるグループが欅坂46。
日向坂46
日向坂46は、ズバリ「元気いっぱい!輝く笑顔!」のイメージです。
清楚な乃木坂46、クールな欅坂46とは全く違う、ザ・アイドルといった、メンバー全員が輝かんばかりの笑顔で踊るその姿は、グループの名前の通り太陽のような存在のグループです。
日向坂46の2ndシングル「ドレミソラシド」では、薄く水を張ったプールで、輝く笑顔でぴったりとそろったダンスを踊るメンバーが描かれており、この曲こそ日向坂46の真骨頂と言って良いでしょう。
元気いっぱいの笑顔あふれるグループが、日向坂46。
乃木坂46、欅坂46、 日向坂46の人気に差はある?
人気、と一口に言っても様々な見方がありますが、世間一般の方の認知度としては、
「乃木坂46>欅坂46>>日向坂46」
でしょう。
デビューして日向坂46はまだ日が浅いため、認知度に関しては仕方がないのかもしれません。
各坂道グループのTwitterのフォロワー数の表がこちらです。↓
乃木坂46 | 169.8万人 |
---|---|
欅坂46 | 110.8万人 |
日向坂46 | 45.4万人 |
(2019/12/11現在)
これを見ると、その数の差は明らかですよね。
しかし、日向坂46は2019年のデビューから大躍進したことも事実で、デビュー1年目で45万人以上のフォロワーを持っていることはとても素晴らしいことです。
対して、欅坂46は8thシングルからほとんどめぼしい活動がなく、9thシングルの発売延期などもあり、雲行きがよくありません。
人気が下がっているとはあまり言いたくありませんが、実際欅坂46を見放してしまう方も多いようです。
各々のグループで、違った良さがたくさんあるので、ぜひそれを強みにこれからたくさん活動していってもらいたいですね!